恋愛小説家のメルビンは潔癖症で、痛烈な毒舌家で皆から嫌われていた。
だが、行きつけのレストランのウェイトレスのキャロルだけはいつも暖かく接してくれた。
ある日、同じマンションに住むゲイの画家サイモンが強盗に大怪我をさせられ、メルビンは彼の愛犬バーデルを押し付けられてしまう。
最初は嫌がるメルビンだったが、バーデルを可愛がるようになり、サイモンが退院さいた時には、寂しくてたまらなくなってしまう。
そこで、キャロルのレストランへ向かうが、キャロルの息子が病気で休みだと知り、キャロルのいないレストランは耐えられないと気づいた彼は、キャロルの息子のために専門医を斡旋する。
彼は、彼女に恋愛感情を抱くが、それをうまく伝えられず<いつもの毒舌で彼女を怒らせてしまう。
以下ネタバレ含む感想
なんといってもアカデミー主演男優賞に主演女優賞受賞の主役の二人。
ヘレン・ハントは、かなり贔屓票が入ったと噂されているが、ちょっとした表情が巧い!
女を売る女優さんよりも、爽やかでさっぱりした女優さんが人気があるのだろう。
ジャック・二コルソンの顔は恐い。恐いけど、巧い。隙がない映画。
でも、実際メルビンのような人がいたら、一瞬で大嫌いになり、彼の良さなど永遠に気づかないだろう。
メルビンが依頼した医師に対して、キャロルが感謝する場面を見て、こんなふうに人と接することが出来たらと、とても憧れた。
演技だと思うと、余計にすごいと思ってしまう。
隣人役のグレッグ・ギニアは、最近の私の気になる俳優。
役によって全然違う顔を見せてくれる。
(他の出演作「ギフト」「ベティ・サイズモア」など)
★★映画の舞台になった場所を紹介★★
メルビンの住むアパート
ウェストビレッジにある小説家やアーティストが好む開放的な分譲アパート。
31-33 West 12th Street, Manhattan
メルビンの散歩コース
隣の住人の犬の面倒を見ることになったメルビンが自分と同じ神経質な病気を持つ犬だと知り、急に親近感を覚えて、ビニール手袋をはめて抱き上げる場所。
マンハッタン、グリニッジ・ビレッジの始点。
Avenue of The Americans + Greenwich Ave.
パン屋
愛を確認しあったメルビンとキャロルが夜明けに入っていくパン屋さん。
イタリアのパンとケーキを売っている。
ブルックリンに他に4つ支店がある人気店。
Regina's Bakery
256 Prosoect Park West (Brooklyn)
キャロルのアパート
ヒスパニック系が多く住む地域。
1 Howard Place at Windsor Place, Brooklyn
キャロルが働くレストラン
バークレー・ホテル Barclay Hotel
実際は、ホテルのデッドスペース部分にレストランを作りだした。
そして、場所はロサンゼルス!