監督:ナイト・シャマラン
出演:ホアキン・フェニックス
ブライス・ダラス・ハワード ウィリアム・ハート
シガニー・ウィーバー エイドリアン・ブロディ
その村は、深い森に囲まれ、外の世界から隔離されている場所にあった。
60人ほどの住民達は、大きな1つの家族のように友愛の絆で結ばれていた。
醜い争いごともない楽園のような共同体。
しかし、その楽園を守るための不思議な3つの掟があった。
1.森に入ってはいけない。(森に住む何かが待っている)
2.不吉な赤い色を封印せよ。(森に住む何かが襲ってくる)
3.警告の鐘に注意せよ。(急いで地下室に隠れること)
一組の恋人がその森に近づこうとした時に禁断の森の扉が開く。
恐るべき森の真実とは一体…。
以下ネタバレ感想
小説「Running Out of Time」
Margaret Peterson Haddixの1995年出版の小説「Running Out of Time」の類似点が指摘されていたが、小説の内容を確認すると、「ヴィレッジ」と「トゥルーマンショー」を足して2で割ったような設定だった。
主人公のジェシーという少女は、1840年代に生まれたと思い込んでいたが、実は彼女が住む村は、歴史的な村をレプリカしたもので、観光客は100年以上前の人々の暮らしぶりをこっそり眺めるというという観光名所だった。
ジェシーは、母親に病気の妹のために薬を取りに行って欲しいと頼まれ、脱出ルートを手渡される…、というような内容です。
ロケ地 村の場所
村の場所は、ペンシルベニア州Chadds Ford近辺と言われている。
家のセットは取り壊されているため、映画の痕跡は残っていないようだ。
感想
シャマラン監督だから、凝っているだろうと謎解きを楽しみにしていたが、途中でオチに気づいてしまい、あまり驚きはなく。
ファンにはお馴染みですが、シャマラン監督も後半に出演しています。
すぐにわかると思います!
効果的に色が使われているところが素晴らしかった。
「シックスセンス」と同じで“赤”という色が意味ある色として使われており、それがとても綺麗で不気味。
ストーリーもさることながら、俳優陣が素晴らしい!
ホアキン・フェニックスの寡黙なルシアス役は、特に素晴らしかった。
エイドリアン・ブロディのノアもせつなく悲しくとてもいい演技でした。
悲しい役が多いので、明るいおちゃめな役を見たい。
盲目の美女アイヴィを演じるブライス・ダラス・ハワードの可憐なこと!
ロン・ハワード監督の娘で、これからがとても楽しみな女優さんです。
また「完全犯罪クラブ」でとても印象に残ったマイケル・ピットが、ちょい役ですが、ルシアスの親友フィントン役として出演しています。
村のデザインは、画家アンドリュー・ワイエスの作品から影響を受けたそうです。
映画に関し「すっきりしない。」「納得いかない」「○○だったというだけ?」など、批判が多かったようですが、映像の美しさが楽しめる素敵な作品でした。