厳重な中国の刑務所にやってきたCIAエージェントのトム・ビショップ。
彼はこの刑務所に捕らえられているある人物を救出するためにやってきた。
一方、ワシントンDCで、CIAの作戦担当官ネイサン・ミュアーは、最後の勤務の日を迎えようとしていた。
香港のアメリカ大使館からミュアーへ電話が入り、ビショップが中国で投獄されたことを知る。
CIA上層部がある事情からビショップを見殺しにすることに決定。
ビショップを救出するためミュアーは、密かに計画を練る。
以下ねたばれあり
【映画ロケーション】
CIA入口:GSK Stevenage(英国にある製薬会社の入口)
中国の刑務所
・オックスフォード・キャッスル
・Malmaison Hotel(元刑務所を改装したホテル)
おすぎが絶賛する映画はヒットしないという噂があると聞いた矢先に、この映画をおすぎが「レッドフォードがひび割れている!」と言いながらも絶賛しているのを見て、さてどうかな?と思っていた。
劇場で見るチャンスを逃し、先日WOWOWで鑑賞。
二大スター共演のわりにあまり話題にならなかった映画だから…と期待せずに見たら、面白い面白い!
録画していなかったが、途中から慌てて録画セットした。
観終わった後、何度も見直した。
レッドフォードもブラピもとても良い役でかっこよかった。
ミュアーとブラピの男同士の絆、ブラピの愛する女性への思いが良く描かれて
いたと思う。
悪役は悪役できちんと分けられていて、見ていて面白い。
ミュアーが、ビショップにスパイ教育する場面がとても面白かった。
実際のスパイもあのようなことをするのかな?
ビショップが西側に亡命させようとしていた男性を見捨てた後、ビショップがミュアーを責めるシーン。
何故かFUJI FILMの看板が。スポンサーか?
丸い屋上をまわりながらの空撮シーンがとても印象に残っています。
はるか離れたワシントンの会議室から、中国に拉致された元部下を救出しようと、周りのメンバーに気付かれないように動き、老後のために貯めていた貯金を全額使うミュアー。
以前、ビショップに老後のために貯めておけとアドバイスしていたシーンが思い出されます。
そして、作戦名“ディナー作戦”(Dinner Out)を使い、ビショップを救出。
作戦名を聞いたビショップは、その瞬間ミュアーが救出してくれたことに気付き、涙する。
ヘリで、お互いに気付いた恋人同士に涙。
CIAからポルシェで走り去るミュアー。
車に興味は無い私ですが、ポルシェを乗ってみたくなるぐらいかっこいいエンディングでした。
ブラッド・ピットは、この映画の出演のために「ボーン・アイデンティティ」の出演を諦めたという。
ボーンシリーズを選べば…と思う人も多いかもしれないが、この映画はレッドフォードとブラピだからこその作品だったと思う。
この作品に出演してくれてよかった。
トリビアネタ
この映画でレッドフォードが持っていたタバコはMorley。
「X-File」のスモーキングマンや海外ドラマ「フレンド」にも登場した映画等で、よく使われる架空のタバコです。
完璧なラスト
ミュアーが裏工作をし、ビショップとエリザベスを救出。
CIA本部での会議が終わり、ミュアーはポルシェに乗り、CIAを後に。
その頃、フォルジャーのもとに電話が入る。
その後、神妙な顔のフォルジャーが、会議室に入り一言。
There's been... an incident, in China. 「中国で事件があったそうだ…。」
ずっとミュアーを怪しんでいたハーカーは、その一言で全てに気づく。
Oh, Jesus Christ. 「やられた。」
ハーカーの最後の表情、走り去るポルシェ。
これほどカッコいいラストはなかなか無い。
音楽も素晴らしいです。
古い作品ですが、お勧めします。