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ボストン・リーガル2 第8話 The Ass Fat Jungle

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デニスが利用し、また事務所の顧客でもあるボストンで最も有名な整形外科医が、患者に患者からとった脂肪ではなく、医者のお尻から採った脂肪を注入したと訴えられる。

シャーリーは、アルツハイマーの患者が唯一の目撃者という難しいケースを引き受けることに。

夜驚症が再発したアランは、お金に困っている秘書メリッサをアルバイトとして雇い、眠っている間に14階の自宅の窓から飛び降りたりしないように、一緒に寝てもらうことに。

デニーは、アランに付き添ってもらい、MRIアルツハイマーが進行しているかどうか検査をすることに。

眠っている間に夜驚症が発病し、14階の自宅のベランダの

手すりに立っていたアラン。

隣の住人に声をかけられていなかったら死んでいた…。

一緒に寝てくれる人を…ということで、デニーに頼むが

「君のためなら何でもするが、寝るのはごめんだ!」と断れ

しかたなく、買い物しすぎでお金に困っていたメリッサに依頼。

催促の電話が事務所にもかかって困っていたメリッサは

仕方なくアランと一緒に寝ることに。

メリッサが金欠なのは、ポタリー・バレルという通販で

カタログの37ページ全てを自分の寝室のために買ったようだ。

ポタリー・バレルという通販はわからないが、似たような名前で

Pottery Barn(ポタリー・バーン)という有名なインテリアの

お店があります。

アランは、寝る前に「オロナコ」という本を読んでいましたが

日本では、オルノーコとして有名な作品です。

“オルノーコ” ウィキペディア

英国人船長に欺かれ、奴隷として南米の地に

売り飛ばされたアフリカの王子オルノーコの物語。

主人公に黒人の奴隷をおいた初めてのイギリス小説。

日本では夏目漱石の『三四郎』に名前が出てくることで有名。

“作者 アフラ・ベーン” ウィキペディア

英国初の女性職業作家

シャーリーが担当するのは、事務所の顧客男性の息子が

起こしたひき逃げ事故。

息子は、自分がやったと言うのだが、父親はどうにか

してくれと事務所に依頼。

シャーリーは嫌がるが、渋々担当することに。

唯一の目撃者がアルツハイマーの老女ということで

重度の認知症患者の証言のみで有罪には出来ないと

最終弁論でアピール。

デニーたちは、デニーアルツハイマーだということで

気にしているのかと思っていたが、実はシャーリーの

父親がアルツハイマーで入院していたのだった…。

仕事とはいえ自分の父と同じ病気の患者を追求していく

方法は、彼女にとって辛いものだった。

また、ひき逃げ犯である青年も、無罪になったが

喜べず、罪の意識から法廷で1人立ちすくんでいた。

デニスの担当した事件は、面白いといえば面白いけれども

何故、ポストン1の整形外科医がそうしたかということを知り、

何ともいえない気持ちになってしまった。

整形外科医の高校時代のあだ名は、“脂肪のかたまり”。

その脂肪を美に結び付けたかったと言う。

美しい女性が、自分のかけら(脂肪)を入れることによって

美を賞賛されることは、自分への賛辞だと考えていた。

わかる気もする…。

でも、整形外科医ならば自分の脂肪をなんとかしてー!

(彼はカウンセリングを受けるようデニスに命令される)

ラストでは、メリッサからアルバイトをやめると言われたアランが

デニーから一緒に寝てやると言われ、一件落着!

別々のベットに寝て、体にロープを巻くことに。

一緒に映画を観たりポップコーンを食べようなんて盛り上がる。

そんな、2人のラストに流れる音楽は、ガーシュイン

「Someone To Watch Over Me 」!!!

夜景とともに素敵なガーシュインのメロディーが。

和訳では、「やさしき伴侶を」というタイトルが有名ですが

私を見守ってくれる誰かが必要よ、という意味。

アランと重なり、音楽と2人の台詞とともに

かっこいいエンディングに「決まった!」という感じ。

There's somebody I'm longing to see.

I hope that he turns out to be

someone who'll watch over me.

I'm a little lamb who's lost in the wood.

I know I could always be good to one

who'll watch over me.

Although he may not be the man

some girls think of as handsome.

To my heart he carries the key.

Won't you tell him please to put on some speed.

Follow my lead, oh, how I need

someone to watch over me.

こういう演出が好きなんです。

ボストン・リーガル、さいこー!