西アフリカのとある小さな村。この村では古くから伝わる儀式として、
女の子たちは割礼を受けることが決まりとなっていた。
そんななか、4人の少女が、割礼を受けることを嫌がり、“保護”を求めて、
コレのもとへ逃げ込んでくる。
村の他の女性たち同様、かつて割礼を施され、2人の子供を流産した苦い経験を
持つコレは、帝王切開で出産した自分の娘アムサトゥには、割礼をさせない道を
選択していた。
コレは、今回またしても、4人の少女たちのために闘うことを決意する。
かくして村人たちは、この女子割礼という風習の存続・廃止をめぐってすっかり
意見が二分して、対立しあうようになり…。
以下ネタバレ注意
女子割礼の話しは、有名な「切除されて」(キャディ著)という本を紹介する
雑誌を読み知ったが、想像しただけでもおぞましく、何故現在でも根深く残って
いるのか理解が出来ない。
方法については、HPでUPするだけでもおそろしい内容のため、
ウィキペディアなどで参考になさってください。
この映画でも何人もの少女が割礼のために亡くなっており、割礼から逃げ出してきた
4人の少女をかくまうことから話しがはじまる。
映画では、割礼に反対する嫁を説得出来なかった夫が皆の前で嫁を鞭打ちし、
大怪我を負わせる。
村の人々は、輪になってそれを見ているだけで、止めたのは行商人の兵隊さんと
呼ばれる男性だけ。
(後でこの男性は、村の男たちによって殺されてしまう)
最後に女性達が団結して「割礼はしない!」と宣言!
女性から情報を奪うためにラジオを没収したように、女性達が割礼師達から
ナイフを奪い、燃えるラジオの中に放り投げる。
このシーンは、気分爽快だった!
それでも、男性達は「割礼していない女性とは絶対結婚しない」と偉そうに言う。
根絶まではまだまだ時間がかかるものだろうか。
いつの日か世界中から割礼儀式が無くなりますように。