ニューヨーク近郊に住む元海兵隊員が地元のレイプ事件の参考人として呼ばれた後、行方不明になる。彼は日本に駐留中レイプ犯として5年服役し、不名誉除隊になって帰国していた。母親の話では先週はずいぶん落ち込んでいたが、3日間北部の友達を訪ねたあとはゴキゲンだったという。しかしアンディが北部の友達を訪ねたというのはウソで、実際は東京を訪ねていたと判明。レイプ事件との関連を調べるためジャックはすぐ東京に飛ぶ。
以下ネタバレ注意
ロケ地、日本!
松方弘樹が出演している、異色作です。
(日本での撮影理由)
ジャック役のアンソニー・ラパリアが、自身がオーナーである豪州のサッカー・チーム「シドニーFC」がTOYOTAカップに出場するのでその応援のために来日することになり、そこでスタッフが東京を舞台にしたエピソードを企画したということらしい。(スパドラオフィシャルサイトより)
日本で撮影されたとはいえ、ちょこちょこ怪しげな日本っぽくしているつもりのセットに失笑。米軍基地の尋問する部屋も、壁にCAMPと書かれた下に赤い鳥居のマークが入っている。
アメリカ大使館らしき建物も銀座にむりやりつくっていて、狭い歩道に米兵が沢山!
また、日本で賭博=丁半って…。
未だにやっているところはあるのでしょうか?
ヤクザ映画の世界でしか観たことが無いのですが。
松方弘樹の娘役の女優さんもハワイ出身の日系人のKeiko Agenaのため、やはり日本人設定に違和感あり。
米兵婦女暴行事件などが問題になった頃に作られた作品かもしれません。
★事件の流れを簡単に★
海兵隊員アンディ・レイノルズ、日本へ。
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ヤクザの組長ヒトシ・アサカワが経営するバー・ナガタで、アンディは賭博で多額の借金を。
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ソウルに駐留していたネルソンが、休暇で日本へ。
バー・ナガタにいたキミコ・アサカワをレイプ。ソウルに戻る。
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アンディが付き合っていた上官Susan Malloyが妊娠。2人で除隊しようと話し合う。
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キミコ・アサカワの事件の捜査が進まず、キミコの母が自殺未遂を…。
妻を心配したヒトシ・アサカワが、借金をしているアンディをレイプ犯に仕立て上げるように部下に命令。
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多額の借金をしていたアンディが、レイプ犯として自首するようアサカワの部下に脅される。
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翌日、アンディは自首。5年服役。
スーザンは裏切られたと考え、アンディには流産したと報告。
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アンディ出所後、帰国。レイプ犯の汚名は消えず、就職出来ない。
アンディの母が、オイル交換に行った自動車修理工場の経営者ネルソン(真犯人)に声をかけられ、アンディについて話し、ネルソンの工場に雇ってもらえることに。
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スーザンが、アンディに彼が大切にしていた指輪を送る。
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アンディ、スーザンに会いに。(母親には友人に会いに行くと3日間外出)
子供の姿を見て自分の子供(ケース)が産まれていたことを知る。
子供に会うために、レイプ犯ではないことを証明したいと考える。
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失踪数日前、アンディは工場の金庫からお金を盗もうとするが、見つかってしまう。
ネルソン(真犯人)から1000ドル借りることに。
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アンディ、日本へ。
レイプ被害者のキミコ・アサカワに会い、子供のことを説明。
彼がレイプ犯でないことをビデオで証言してもらうことに。
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アンディ、日本から帰国。そのまま、スーザンの家へ。
スーザンの夫から脅迫される。
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アンディは、ネルソンに今までの経緯を説明。
証拠のテープを警察に持っていくと言い出し、ネルソンは自分が真犯人だと告白。
アンディは殺されてしまう。
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スーザンの夫に警察から電話。
酔ったアンディが店で暴れ、スーザンの夫に殺されると騒いでいたと言う。
証拠のテープは見たか?とも聞かれる。
(ネルソンが偽の電話をして、証拠テープを観たかどうか確認した。)
米兵は、日本のヤクザに脅されたとしても、基地の外に出なければ安全では?
そして、何故脅されたことを誰にも話さなかったのか?
無実の罪で服役しても、借金があることを説明しても、どちらにしろ不名誉除隊になるだけでは。
彼女にさえ秘密にしていたというのが残念。
色々ツッコミどころはあれど、悲しい結末で残念。