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コールド・ケース S5 #7 火星人襲来 COLD CASE World's End

番組オフィシャルブログより

1938年10月30日。父フェルトン、母オードリー、幼い息子ドバーという3人のメッツ家はラジオのニュースに驚く。何と火星人が地球を襲い、人間を殺りくしているという。激しい動揺が拡がる中、オードリーは愛犬を捜そうと家を飛び出し、そのまま行方不明になってしまう。“オードリーは火星人に誘拐された!?”と噂されてから約半世紀。古井戸の底からオードリーの遺体が見つかる。
そして現在、遺体には首を絞められた痕があり、そばにあったバッグには“AYS”と書かれたチケットの半券のような物も。リリーたちはコールドケースの扉を開く。

以下ネタバレあり

 

これぞ、”コールド・ケース”というべき作品だった。
ロマンチックで、切なくて、実際の出来事(オーソン・ウェルズの「火星人襲来」)と共に進んでいくストーリーに脱帽。
これぞ、このドラマの醍醐味ですね。
オフィシャルブログでも書かれていましたが、犯人の動機などはありがちだが、それは仕方ないと思わせるほどのストーリーでした。

Nick&Toniのサイドストーリーも最高でした。
ニックがロマンチックな話しを聞いて、とっさにトニのもとに行き告白するシーンはひとひねりあって、それがまた良かった。
病院で偶然再会した二人。
ギクシャクした会話のまま別れますがニックは未練があるらしく…。
ウィルに最後のダンスの話しを聞いたニックは、あわててトニのいる病院へ。
「君がオレの仕事に不満でも、やってく自身がなくても、オレは君がいなくちゃ生きていけないんだよ!」と告白。
「世界が終る日まで待つ気はないんだよ、これを」と言いながらキスしようとするが、トニから、映画みたいに突然現れてもそんな簡単にヨリをもどせないと言われてしまい、「よく考えてみて!」と言いながら慌てて立ち去るニック。
しかし、ラストでトニがニックのもとへ。
うまくいきそうですね。

挿入曲
音楽も1928年代のステキな音楽が使われていました。
コールドケースは音楽も楽しみの一つ。
今回使われた音楽は以下のものです。
Artie Shaw "Begin the Beguine"
Benny Goodman "You Can't Pull the Wool Over My Eyes"
Count Basie "Jumpin' at the Woodside"
Ralph Flanagan "Always"
Bing Crosby "It's Easy to Remember"
Glenn Miller & His Orchestra "Moonlight Serenade"
Closing Song: Frank Sinatra "Always"

事件までの流れ
メッツ家:夫フェルトン、妻オードリー、幼い息子ドバー
夫が仕事に失敗→無職だか世間体を気にし毎日仕事にいくふり。
お金も底をつく。
妻は、食料の配給の列に並ぶ。←ダンスホールの人にスカウトされる。
妻オードリーは、ダンスホールのタクシーダンサー(男性からお金をもらいダンスをする)に。
オードリーが嫌な客にからまれる←お金持ちのウィルが助ける。
ウィルとオードリーが親密に。←幸せな二人に嫉妬し邪魔をするダンサー仲間ペニー。
ペニーの思惑通り、ウィルを拒絶するオードリー。
夜、ラジオドラマの火星人襲来を本気にするメッツ家。
オードリーは、最後にウィルとダンスをするためにダンスホールへ。
帰宅後、夫と口論→夫が妻を殺害→妻の死体を井戸に…。

 

ラストシーンが最高でした。
フランク・シナトラの“Always ”が流れる中、ボスがミラーにダンスを申し込んだり、ニック・ヴェラのもとにトニがやってきたり。
ウィルが今も残るダンスホールに行き、オードリーとダンス。
ロマンチックなエンディングで。第100話にふさわしいエピソードでした。