ヴァージニア州のフレデリックスバーグにある高校でパイプ爆弾が爆発し、多数の死傷者が出る。フィックラー長官直々の指名でクーパーのチームが捜査にあたるが、犯人像は見えてきたものの具体的な容疑者が浮かび上がらず、捜査は難航。事件当日の朝に学校に届いていたメッセージと、パイプ爆弾の破片に書かれた文字について知ったクーパーは、ふたつの文章が旧約聖書から来ているものではないかとひらめき……。
以下ネタバレあり
今回の犯人は、四人目の子供を妊娠した妻に先立たれ
おかしくなってしまった父親が犯人だった。
可愛い息子3人を、沢山の人を道連れに爆死させようなんて!
そのくせ、自分がミックに手首を撃たれたら“You shot me!”と怒っていた。
呆れてしまう。
事件解決後、爆弾解除をしたミックがサム・クーパーに
今回の事件でファルージャを思い出したと話しだした。
イラク・ファルージャの戦闘の惨劇が忘れられず、眠れない日があるよう。
Mick: What do you do with yours, Coop... with your ghosts?
「どう向き合う?亡霊どもと?」と質問するミックに、クーパーは、
Cooper: I like to fly them in formation.
「飛行戦隊でも組ませるか?」と言い、エンディングとなった。
事件を解決するきっかけになったのは、爆弾の一部に描かれていた文字。
ドラマのタイトルにもなっている“Here is the Fire”。
旧約聖書創世記22章にある父アブラハムと息子イサクの話しで、
神がアブラハムの信仰心を試すため、生け贄に羊ではなく息子イサクを献げるように命じ、
アブラハムは息子を奉げる(殺す)準備していた時の会話です。
Isaac spoke to Abraham his father, and said, "My father?"
He said, "Here I am, my son."
He said, "Here is the fire and the wood, but where is the lamb for a burnt offering?"
息子イサクが、「奉げもの羊は?」と、自分を羊の代わりに殺そうとしている父に聞くのです。
怖すぎ!
でも、危機一髪で神様(の使い)登場。
信仰心はわかったら、息子に手をかけてはダメ!と言って、イサクは助かりました。
聖書を捻じ曲げて解釈した犯人の父親。
べス・グリフィスに言わせると「要するに、いかれてる!」。