映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

黙秘 Dolores Claiborne (1995)

黙秘 [DVD]  

 

Wikiよりあらすじ

ニューヨークでジャーナリストとして働くセリーナは、故郷メイン州の小島で暮らす母ドロレス・クレイボーンが、メイドとして仕えていた富豪ヴェラ・ドノヴァンを殺害した容疑で逮捕された事を知り、故郷に帰る。
ドロレスと久々に会い、事件の真相を聞き出そうとするセリーナであったが、ドロレスは無実を主張する一方で、詳細については一切黙秘する。
その真相は20年前のある日食の夜まで遡る。ドロレスは暴力を振るう夫ジョーを殺害した過去があったのだ。そして、セリーナはその事件と今回の事件の真相を知る…。

以下ネタバレあり

 

ドロレス・クレイボーン (文春文庫)  

原作は、S・キングの「ドロレス・クレイボーン」。
映画の邦題もこのままのほうが良かったと思う。
漢字二文字の邦題が流行っていたから仕方ないか。

 


 

内容の無い話題ばかりの映画よりも、何故こういう素晴らしい映画が日の目を見ないのか?
とにかくキャシー・ベイツが凄い。
アップのシーンでは、まるで実際にドロレスが目の前にグググっと近寄っているような気配まで。

「事故は、不幸な女の友達よ。」
主人公ドロレスが働く屋敷の女主人の言葉がもう恐ろしくてドキドキ!

真相が徐々にわかってくる流れも申し分ない。
冒頭での先入観が崩されていく展開がたまらない。
使用人であるドロレスをこき使う陰険な女主人、長年そんな女主人に仕え、辛辣な言葉で返せるまでになったドロリス。
傍から見たら、悪口の言い合いで、仲が悪そうに見えるだろう。
ところが、二人は他人がわからないところで、支え合っていた。

そんな主人公を追い詰めようとするのが、「サウンド・オブ・ミュージック」のクリストファー・プラマー
ドロリスに負けず劣らずの迫力で、威圧感が凄い。
爺になっても端正な顔立ちは崩れず、男前だ。

そんなクリストファー・プラマーが演じるジョン・マッケイ警部の部下役が、これまた私の大好きなジョン・C・ライリー
大迫力な2人に押されっぱなしだが、いい味だしています。
優しき保安官補役がはまり役です。

そして、あの美しきDavid Strathairnが、夫ジョー役に。(泣)
私の中のメガネ爺ナンバーワンだったあのDavid Strathairnがあんなダメ男に。
映画を観ながら、似てるけどきっと彼じゃないと思っていました。

気を取り直して、映画「スニーカーズ」を観よう。
(David Strathairn出演作で、一番お気に入りの役。)

30代以降の女性にぜひ見てほしい。
家族のために頑張る女性に。
そして…ダメ亭主を持つ奥様にも。(でも事故は起こしちゃダメ)

 

【映画ロケーション】

 お屋敷。
坂のある表側からは見ることが出来ない。残念!