アトランタの記念病院。女子医学生スーザンは、軽症であるはずの患者たちの手術が4カ月のうち9件も失敗し、いずれも昏睡状態に陥りジェファーソン研究所に搬送されていることを知り、独自に調査を始める。謎の真相を突き止めようと行動を起こしたスーザンだが、協力者たちは次々と病院を追われて去ることに。そんなスーザン自身も何者かに脅迫を受けるが、警察からは相手にされない。昏睡患者の遺族に大金が支払われていた事実を突き止めた直後、コンプライアンス違反で病院から追放されそうになるスーザン。彼女に近づき助けの手を差し伸べる者、彼女と距離を置く者、そして彼女を観察する者…。病院内の誰が信用に足るのかわからなくなっていく。やがて彼女は研究所の立入禁止エリアで、昏睡患者たちが宙吊りにされた異様な光景を目撃する。
以下ネタバレあり
原作
コーマ―昏睡 (ハヤカワ文庫 NV 326) (1983/07) ロビン・クック 商品詳細を見る |
映画化(1978年)
コーマ [DVD] (2000/07/14) ジェヌビエーブ・ビュジョルド、マイケル・ダグラス 他 商品詳細を見る |
1978年に映画化されています。(主演:マイケル・ダグラス)
WOWOWで鑑賞。
この内容、知っている…と思ったら、78年に映画化された作品のリメイクでした。
オリジナル作品の時代から映像技術が格段に進歩し、監督はあのリドリー・スコット!
今見比べると、オリジナルがB級テレビリメイクに見えてしまいます。
それはそれで味があるのですが。
予想通りの展開で、オチもありがちなものですが、
謎解明に向けて突き進む主人公をハラハラしながら応援していました。
Steven Pasquale演じる、研修医の指導担当のマーク・ベローズ医師は
良い人そうに見えますが、あのジーナ・デーヴィス演じるアグネッタ・リンキストと
関係を持っている(いた)…ということが、最後までひっかかってきます。
結局は、名誉欲や探究心のため、倫理観を捨ててしまったのでしょう。
良くわからなかったのは、Michael Weston演じるPeter Arnoの役割り。
あの木が生えてくる幻覚のシーンは、恐ろしさよりも美しさに見とれました。
アグネッタ・リンキストに利用され、使い物にならなくなったら
自分はあの施設行きだとわかっていながらも、主人公を追い詰め
結局自殺をしてしまいます。
監視カメラを取り付けるほどの技術(頭の良さ)を持っていながら
何故操り人形に?(病気や過去の事件のせい?)
原作を読んでみたいと思います。
嬉しかったのは、大好きなジェームズ・ウッズがDr. Howard Starkで登場したこと。
悪役ではなかったけれど、良い人だったばかりにあっさり殺されてしまいました。
ひどい。
リドリー・スコット監督の弟で、このドラマの製作総指揮のトニー・スコットは、
2012年8月19日、カリフォルニア州サンペドロの橋から身を投げ、自殺。
ご冥福をお祈りします。