1936年、戦時特派員のマーサ・ゲルホーンはキーウエストのバーで有名な作家ヘミングウェイと出会い、その豪快で情熱的な人柄に魅了される。2人は内戦が続くスペインで再会し、同じホテルの同じ階に泊まったこともあり、肉体関係を結んでしまう。ポーリンという2番目の妻がいながら、ヘミングウェイはゲルホーンと一緒にいる時間が増えていく。ついにヘミングウェイはポーリンとの離婚を成立させ、1940年、すぐにゲルホーンと再婚する。
以下ネタバレあり
インタビューを受けるゲルホーンを演じるニコール・キッドマン。
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クライヴ・オーウェンのヘミングウェイに違和感があったが(丸顔のイメージ)
迫力ある彼の演技に次第にひきこまれていく。
しかし、ニコール・キッドマンの美しさにはかなわない。
戦場で取材しつづけたゲルホーンの晩年を演じているニコールは、
男ヘミングウェイを超える迫力あるカッコ良さ。
目がギラギラしていて、タバコをふかし、人を黙らせる威圧感がる。
ニコールは、アクション映画で荒稼ぎする元夫より、俳優としては上を行っている
感あり。トム・クルーズはヘミングウェイを演じられない。トム・クルーズは、
トム・クルーズだから。
ヘミングウェイは、ゲルホーンとともに経験したスペイン内戦での経験から
名作「誰がために鐘は鳴る」を書き上げる。
映画も大ヒットし、アカデミー賞多部門でノミネート。
『別離』を観たヘミングウェイ自ら主人公のマリア役としてバーグマンを
指名したという逸話がありますが芯の通った強い女性というイメージが、
ゲルホーンと重なります。
(この作品は、ゲルホーンからインスピレーションを得て書かれたと言われています。)
【映画ゆかりの地】
舞台になったキーウェストの自宅は、現在The Ernest Hemingway Home & Museum
として見学可能。
映画にも出てきた猫ちゃんたち(6本指)の子孫が、くらしています。
(映画:ニコール演じるゲルホーンが、猫が増え過ぎだと文句を言うシーンあり。)
また、映画でも何度も名前が出てきた、ヘミングウェイ行きつけのキーウエストの
Sloppy Joe's Barは健在!
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