イラン革命真っ最中の1979年。イスラム過激派グループがテヘランのアメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られた。だが占拠される直前、6人のアメリカ人外交官は大使館から脱出し、カナダ大使公邸に匿われる。CIA工作本部技術部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて6人をそのロケハンのスタッフに身分偽変させるという作戦をたてる。
以下ネタバレあり
1979年11月4日に発生したイランアメリカ大使館人質事件の際に、人質になることをまぬがれてカナダ大使公邸に避難した6人のアメリカ人外交官を救出するために行われたカナダ政府とCIAによる共同作戦を指す通称である。
共同作戦は、人質6人をロケハンのため渡航したカナダの映画スタッフに身分偽変させるというものだった。そのシナリオの中には、本物らしさを得るために設定された『アルゴ』(Argo)という名前の映画も含まれていた。またハリウッドの著名メイクアップアーティストであるジョン・チェンバースの支援を得て、ハリウッドにオフィスも設立された。映画の脚本は『光の王』というSF小説を原作としたものだった。
1980年1月27日、カナダのパスポートを携えたアメリカ人外交官達は、テヘランのメヘラーバード空港にてスイス、チューリヒ行きの飛行機に搭乗した。彼らは友好国に安全裏に到着した。同日カナダ大使館も閉鎖され、テイラー大使と残っていたスタッフもカナダへ帰国した。
トニー・メンデス氏と、彼を演じた主演ベン・アフレックのインタビュー
カナダ大使ケネス・D・テイラー インタビュー
2013年2月24日
第85回アカデミー賞作品賞、脚色賞、編集賞を受賞。
観たくてうずうずしていた作品。
これぞハリウッド映画!
苦手だったベン・アフレックが、かっこよく見えた。
ストーリーは素晴らしいのはともかく、衣装やデザイン等がとても凝っており、一度観たあとに、再度細かく見直して楽しんでいた。
髪型、ファッション、インテリアから、凝っていて面白い。
パソコンが無い時代なため、オフィス・シーンでは古いタイプライター、テレックス機等が置かれているので要チェック!
公式サイトによると、ロサンゼルスのダウンタウンにあるロサンゼルス・タイムズ紙のビルがCIAの70年代のオフィスや会議室を含め、さまざまな屋内撮影に使われたようだ。
ロケ地 レストランのシーン
メンデスとジョン・チェンバースが、作戦会議を開いたレストランは、カリフォルニアの老舗レストランThe Smokehouse Restaurantで撮影。
ロケ地 レスター・シーゲルの家
ハンガリー出身の往年のハリウッド女優ザ・ザ・ガボールがかつて所有していたベル・エアの高級住宅地にある家は、レスター・シーゲルの家ととして使われた。
映画は緊迫した場面や暴力的なシーンの連続ではなく、ニセ映画製作に奔走するハリウッドの笑えるシーンが入るため、映画にめりはりが出来て、最後まで飽きさせない作りになっている。
特に、大物プロデューサー役のAlan Arkinが最高!(架空の人物として描かれています。)
とにかく観て損はなし!