30億円のダイヤモンドを強奪した罪で刑務所に収監されている元刑事ニック・キャシディは、元同僚マイク・アッカーマンとの面談で父が危篤状態であることを知る。結果、父親は亡くなり、マイクの計らいで葬儀に出席することを許されるが、その場で騒ぎを起こし逃亡する。
その後、ニックは身分を隠してニューヨーク・ルーズベルトホテルの高層階に部屋をとり、飛び降り自殺を図ろうとする。制止しようと説得する警察に対しニックは、女性刑事リディア・マーサーを交渉役として指名する。
無実らしき元警官の男が、逃亡しNYど真ん中の高層ホテルの窓の外に立ち
今にも飛び降りようとしていた。
スリリングな状況だが、どうやら本気で自殺をするつもりはないらしい。
騒動を起こして、自分の冤罪を再捜査してもらおうというつもりか?
日本公開時はあまり話題にならなかった作品だが、サスペンス好きな方は是非。
小さいどんでん返しに、驚かされながら、ラストに向かっていく流れ。
バラバラだったパズルが、徐々に埋まっていくような展開。
主人公のニックを演じるのは、映画「アバター」で主演に大抜擢されたサム・ワーシントン。
ちょっと地味なのが難点。
作品毎にイメージがいつも違う俳優さん。それは良いことなのか?それとも?
普通だったら、ここでもう少しだけ知名度のあるイケメン俳優あたりを
使いたいものだけれど、サム・ワーシントンだからの良さがある。
彼の弟役が、あの「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベル。
このキャスティングのため、お葬式のシーンだけではすまない役に違いないと推測出来てしまう。
ストーリーは面白かったのだが、気になる点がひとつ。
仇役のデヴィッド・イングランダーを演じたエド・ハリスが驚くほど痩せこけていたこと。
悪役なのに何だか痛々しくて、あまり憎めなかった。
お勧めします!