インドで動物園を経営していた主人公一家は、新天地を求めて動物とともにカナダに移住を決断。しかし乗船した日本の貨物船は太平洋を北上中に海難事故に遭い、16歳の少年パイが人間では唯一の生存者となる。彼はライフボートでオランウータン、ハイエナ、シマウマ、ベンガルトラと過ごすことになる。
以下ねたばれあり
パイの物語(上) (竹書房文庫) (2012/11/22) ヤン・マーテル 商品詳細を見る |
原作は、ヤン・マーテルの2001年の小説『パイの物語』。
大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF) (1999/05) スティーヴン キャラハン 商品詳細を見る |
サバイバル技術のコンサルタントに、実際に漂流経験があるスティーブン・キャラハンを起用。
第85回アカデミー賞で11部門ノミネート。
監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞の最多4部門を受賞した。
アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したこの作品。
波を再現できる装置を備えたプールを作り、主人公パイ・パテルの洋上でのシーンを撮影した。
虎は8割以上のシーンがCGとのこと。
タイトルや映画のあらすじなどを知った時は、どうだろう?と怪しんでいたが
観るとすぐに映画に引き込まれてしまった。
映像の美しさは、たとえCGとわかっていようが素晴らしい。
夜のキラキラ☆シーンは(海のシーンだけでなくインドのシーンも幻想的なものが)女子好み。
ストーリーも、単なる冒険活劇ではなく、最後にひとひねり入り、観ているものをシャキっとさせ、漂流する前の様々なシーンが繋がっていくのがわかり、観終わってから色々な事を思い出して、ゾクゾクさせてくれた。
詳しく説明したいけれど、観終わった後同じゾクゾクをしてもらいたいので、あえて今回はネタバレあまりせず。
最初に彼が何故様々な宗教に傾倒していくのか、船でのコックとのやりとりなどが、後で引き金になっていきます。
トリビアネタ
虎の名前“リチャード・パーカー”で検索してみてください。
ある事件が2件ヒットすると思います。
【映画ロケーション】
墾丁海水浴場 Kenting Beach, Taiwan (台湾)
映画で有名になったというビーチ。虎のオブジェ等が置かれているそうです。