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インジャスティス~法と正義の間で~ Injustice (2011)

Injustice [DVD] [Import]  

WOWOW公式よりあらすじ抜粋

有能な法廷弁護士ウィルはロンドンで殺人犯の弁護を得意としてきたが、2年前、ある爆弾事件の弁護を担当して以来、妻と共に地方へ引っ越し、殺人事件以外の案件を引き受ける生活を送っていた。そんなウィルに、ロンドンから殺人事件の弁護の依頼が来る。それは、大学時代の友人マーティンが不倫相手の女性秘書を殺したという容疑をかけられたものだった。無罪を主張するマーティンを信じたウィルは弁護を引き受けるが、事件の真相を調べていくうちに、巨大な陰謀の匂いを嗅ぎつける。同じころ、かつてウィルの弁護で無罪となった爆弾事件の被告が射殺された姿で発見される。警察の警部補は、ウィルに疑いの目を向けるようになり……。

 

以下ネタバレあり

 

 

「THE FOLLOWING」ジョー・キャロル役のJames Purefoyが主役なので、一癖ある内容でした。
ラストを見る限り、あの方、今後も裁判では勝訴するけれど、万が一真犯人だったら自ら裁く!というスタイルを続けていくつもりなのでしょうか?
殺しがやめられなくなって、そしてジョー・キャロルになっていってしまうのかも。
奥様は、夫の罪を知りながらも黙認を続けていくのでしょう。

イギリスの民事裁判などでは一部廃止されたようですが、刑事裁判なのでドラマの裁判シーンは当然あのカツラ姿!
面白いのでずっと残してほしい気がします。

ドラマとはいえ、狭い範囲で人間関係が複雑に絡み合ってましたね。
一番可哀想だったのは、いじめた同級生を撃って少年院に入っていたアラン・スチュワート君。
すっぽん刑事(と勝手に命名)に脅され、看守には冷たくされ、頼みの綱のはずの母親に「あんた殺されるよ」と見捨てられ、自殺をしてしまいました。
看守が一応ショックを受けていたのが幸いですが「あの時、アランに冷たくしなければ」というより自分の仕事の立場を考え、落ち込んでいたら許せないけど。

善き人も悪しき人も紙一重、というのがこのドラマのテーマなのでしょうか。

ショックだったのは、役とはいえ「リンリー警部」のリンリーを演じるNathaniel Parkerが、主人公の学生時代の友人(容疑者)役で登場し、無罪になるも、結局真犯人でなおかつ小児性愛者だったということ。
リンリー警部が、ストッキング脱がすシーンは見たくなかった!

すっぽん刑事は、偽証罪や脅迫罪、もしくはDVで逮捕か?と思いながら見ておりましたが、あっさり階段から落ちて死亡。
仕事でのストレスで、奥さん殴ってしまったなんて、そんな言い訳正当化できません。
今までも花束を買って、お茶でもてなしたら許してもらえていたのでしょうか?

イギリスのドラマらしく、暗くてドロドロ!でもそこに何故かはまります。