コペンハーゲン警察殺人課の刑事カールは、新設されたばかりの未解決事件班「特捜部Q」に左遷させられてしまう。捜査終了と判断された事件の資料を整理するだけの仕事にやる気を見出せないカールだったが、資料の中から5年前に世間を騒がせた美人議員失踪事件の捜査ファイルを発見し、その捜査結果に違和感を抱く。助手アサドと共に調査に乗り出したカールは、やがて議員がまだ生きている可能性にたどり着く。
以下ネタバレあり
原作は、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの
特捜部Qシリーズ第1作 『特捜部Q―檻の中の女―』 (原題:Kvinden i buret )。
ネタバレあり
被害者は、減圧器の中に5年監禁されている。
船上で行方不明になったため、投身自殺(もしくは事故?)と考えられ
警察では、お蔵入り事件となっていた。
殺人課の刑事カール・マークは、ある捜査で重傷を負い、その後復帰するが
殺人課には戻れず、「特捜部Q」という部署で20年分の未解決事件の書類整理をさせられるはめに。
いわゆる、やっかい払いの閑職だ。
マークの目にとまったのは、5年前に起きた「ミレーネ・ルンゴー議員行方不明事件」。
自殺ではと考えられていたが、マークは弟を連れ乗船したことに違和感を感じ
「自殺する場に弟を連れてくるだろうか?」と疑問を持つ。
行方不明の女性議員には、障害がある弟がいた。
事件前、弟はずっと窓の外を見つめていたようだ。
事件資料を見ながら、マークとアサドは実際に船に乗って、足取りを追うことに。
彼女は、自殺前だというのに乗客に話しかけられ、気さくに応じていた。
甲板で弟と言い争いをしていたという目撃者がいるが、弟が突き飛ばしたとは思えない。
男子トイレに入ってきたという証言も。
⇒もしかして、弟を探していた?
他の男性が、弟がレインコートを着た男性と歩いていたと証言。 ⇒犯人?
犯人は、弟を探す為、ひと気の無い場所まで探しに来た議員を拉致。
議員が目を覚ました時には、もう減圧器の中に監禁されている状態だった。
犯人が何故、彼女を拉致監禁したのかは、フラッシュバックとして説明が入る。
彼女のたわいない悪戯が原因で、幸せな生活が一転してしまったのだ。
数年後、テレビで彼女の活躍を知った犯人は、時間をかけ、計画的に彼女を拉致し
じっくり苦しませようと、彼女を減圧器の中に閉じ込め、ギリギリの状態で彼女を生かしておいた。
事件解決までの詳細は、是非映画で!
ミレーネ・ルンゴー議員役のソニア・リクターの特殊メイク風景。
ぼやかすところは、ぼやかしたままで
必要なところは念入りに描かれ
これぞクライムサスペンス映画!と言える作品。
見ごたえあり、あっという間に2時間弱の映画を観終えてしまった。
原索は、シリーズ化しているとのこと。
映画続編に期待大!
原作も、是非読んでみたいと思います。