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ブロードチャーチ3〜殺意の町〜 最終章  Broadchurch Season 3

WOWOW公式サイトより

ある女性が性的暴行され、ブロードチャーチ署のアレック・ハーディ警部補とエリー・ミラー刑事が捜査に当たることになる。
捜査を進めるうちに関係者たちの秘密や意外な事実が次々と明らかになっていく。

 

 

以下ネタバレあり

 

※ブログ下段、犯人ねたばれあり。

 

主人公

アレック・ハーディ
ブロードチャーチ警察署の警部補。
しばらく町を離れていたが、暴行事件で再びエリーと組むことに。
妻とは離婚、妻との関係が悪化した娘のデイジーと暮らしはじめる。

エリー・ミラー
ブロードチャーチ警察署の刑事。
S2では、夫ジョーが隣人の少年ダニーを殺害した容疑で逮捕・起訴されるが無罪に。
現在は離婚し、 2人の息子トムとフレッドを育てている。

 

#1 起る

月曜の夜、トリッシュという女性がレイプ被害を通報してきた。
エリーとアレックは、性暴力対応センターでトリッシュにレイプ検査を受けさせる。
ショックのためか、詳細を語りたがらないが、2日前の土曜日に、友人の誕生日パーティーに参加し、被害に遭ったようだ。
二人は、誕生日の主催者であるキャス・アトウッドという女性から話を聞くが、パーティーの招待客約80人中、男性が50人いたという…。

(わかったこと)

被害者:トリッシュ・ウィンターマン
職場:ファームショップ
夫と別居し、娘のリアと暮している。

友人:キャス・アトウッド
50歳の誕生パーティーを盛大に開く。
町はずれの邸宅を借り、大勢をパーティーに招待していたよう。(派手好き?)
トリッシュとは、同じファームショップで働く同僚。

被害者のトリッシュが、年配の女性ということもあり、冒頭から重々しいムード。
2日たってからの通報の理由、詳細を語りたがらない様子に、何か裏や秘密がありそうで、観たままに推理していくのが難しそうだ。

 


 

#2 疑る

パーティー会場に出入りした約80名の男性全員から事情聴取とDNAサンプルを集めることに。
トリッシュと別居中の夫のイアンは、DNAの提出を拒否。
トリッシュが、何人もの男性と関係を持っていたという噂を聞き、パーティーでも言い争いになったようだ。
しかし、その後は彼女の姿を見ていないと話す。

 

(わかったこと)

イアン・ウィンターマン:被害者トリッシュの元夫
生物学の教師
職場の同僚と交際中。

登場する男性が、誰もが何か秘密があるようで、怪しい。
トリッシュの別居中の夫は、同僚女性と付き合っているが、妻の動向にやきもきしているようだ。
表情や様子が怪しいが、妻をレイプするとは考えにくい。

 


 

 #3 偽る

トリッシュの携帯電話に脅迫メッセージが届き、差出人の分析をすることに。
イアンは、トリッシュが性的暴行を受けたと娘のリアから聞かされ、ショックを受ける。
警察に嘘をついたことをキャスの夫ジムに告白する。
一方、アレックとエリーは、トリッシュが働くファームショップのオーナーのエドに話を聞きに行く。
エドはパーティーでジムと口論になったと認めるが……。

 

(わかったこと)

イアンの嘘
トリッシュの夫イアンは、警察にはトリッシュと別れた後、複数の客と共にタクシーで帰宅したと説明するが、実は、ウォッカをがぶ飲みし、その後の意識が全くないようだ。
何故、そんな嘘を?と呆れるも、イアンがレイプするとは、やはり思えない。
それよりも、何故ジムに告白したのかが、不思議。

 


 

#4 甦る

事件当夜のことを思い出すため、アクサンプトン・ハウスにトリッシュを連れて行く。
捜査通り、滝のそばで性的暴行をされたことを思い出す。
犯人が、ウォッカ臭かったこと、犯人の背後から明るい光が見えたことを思い出す。
性犯罪者のデータベースから、最近仮釈放されたアーロン・メイフォードが被疑者として浮上。
監視は、新人刑事のケイティが担当することに。

(わかったこと)

トリッシュの証言:平たい板のようなもので殴られた。
アクサンプトン・ハウス内にクリケットのラケット(平べったい板のバット)が。→凶器?

性犯罪者のアーロン・メイフォード(仮釈放中)は、いけすかない男で、いかにも怪しげだが、これで一件落着!という展開はありえないので、犯人ではないだろう。
奥さんが、何故アーロンと別れないのかが不思議。

 


 

 #5 広る

ローラ・ベンソンという女性から2年前のレイプ事件について情報提供を受ける。
トリッシュの事件と類似点が多く、同一犯ではないかと考える。
性犯罪で仮釈放中のアーロンに、トリッシュとローラ、両方との接点をがあり、逮捕をするも、二人と面識は無く、アーロンは自分は犯人ではないと否認し続ける。
その後、アクサンプトン・ハウスのオーナーから、敷地内で靴下が見つかったと連絡が入る。

(わかったこと)

犯人:連続レイプ犯
手口:人けのない場所で、口に物(ソックス)を詰め、手を紐で縛り、襲う。

 


 

 #6 縋る

ジム・アトウッドへの暴行容疑でエド・バーネットが逮捕される。
エドの取り調べが始まった後、ようやくケイティが、エドは自分の父親だと説明。
ケイティは、捜査から外れることに。
エリーは、記者会見をし、連続レイプ事件として情報提供を呼び掛ける。
イアンは、トリッシュの家から持ち出したパソコンからあるものを削除してほしいとレオに頼むが…。

(わかったこと)

これだけ大事件となったのに、カッとなっただけで暴力をふるってしまうエド
トリッシュのパソコンに、訳ありのソフトをインストールしているらしき別居中の夫イアン。
自分の保身のためだけに、何とか消そうと、レオを呼び出してみたり、その後は娘に頼んでみたり、泥棒のように夜中に侵入して見たり…と教師とは思えない行動を。
むろん、ジムもジムで、何で妻の同僚とよりによってパーティー当日に寝る?!
アレックも刑事としての冷静さがなく、いつも怒って暴言を吐く。マークはもうとりつかれて自制が効かない。
この街には、こんな大人の男しかいないのか?

 

 


 

 #7 抉る

エドは、一貫して無実を主張。証拠不十分のまま勾留期限となる。
トリッシュと家族に近づかないことを条件に釈放することに。
過去の被害者女性が、ジムの修理工場のレッカーサービスを利用したことがわかり、次に、ジムを連行し取り調べる。
ジムの妻キャスは、ジムの車の中からコンドームの箱と購入レシートを発見し、警察に提出する。

 

(わかったこと)

ジム
パーティー当日の朝 妻の同僚トリッシュと関係を持つ。
パーティー会場に行く途中で、避妊具を購入。
再度、トリッシュを誘うも、断られてしまう。
パーティー会場で、彼を誘う女性がおり、関係を持つ。(その場限りの付き合い)

チャンスは逃さない!というジムのノリ。
奥さんが50歳ということは、同じぐらいの年齢だろうに。
うだつのあがらない男って、一生ああなのか?
キャスは、エドと結婚生活を今後続けていくのだろうか?
またきっと、浮気、するだろうな。

 


 

 #8 嘲る (最終回)

ファームショップの物置小屋で、血の付いたより糸が入った袋をエドが発見し、娘のケイティに相談。
ケイティは、エリーに連絡する。
ファームショップの防犯カメラに袋を捨てた男が映っており、近くに停めていた車のナンバーからある男が特定される。

(注意:犯人ネタバレあり)

奴の初登場シーンから、女性を威圧し、他人を見下すボス猿気質でサイコっぽかったことは確かだが、ミスリードとして、弱音を見せる場面、サッカーチームへの貢献、イアンとの関係などから、あれ?もしかして、虚勢張っていきがっているだけの坊ちゃん?と思わせられたところも。

ただ、自分の言うことを聞く女性を身近に置いて、従わせていた様子から、人を操るのが上手い、危ない奴なのは確かだった。
欲望のまま何度も襲うわけではなく1年に1度だけ、と行動を抑制出来たり、証拠がのこらないよう、ゴム手袋に避妊具を利用する…といった狡猾さ、一番は、襲われた女性が被害届をださなかったことも、増長させていった一因だろう。

悲しいのは、奴に父親との確執に気づかれ、少しずつ飼いならされ、最終的に、同じ穴の貉=真犯人の男性が気の毒でならない。
逃げられなかったのは、自分の弱さもあるだろうが、彼に思った以上に支配されていたからなのだろう。

 


 

アクサンプトン・ハウス(ドラマでの名称)
上記グーグルマップにて、左側に例の池と邸宅が確認できます。

 

撮影地近くの動画 滝も映っています。

 


 

サッカーシーンの撮影風景