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特捜部Q カルテ番号64 Journal 64

特捜部Q カルテ番号64 [DVD]

デンマークの人気ミステリー小説が原作の「特捜部Q」シリーズ第4作目。

アサドが、特捜部から異動することが決まり、カール警部補との最後の事件となる。

ある古いアパートの一室から、白骨化した死体が発見されたことをきっかけに、

ある島にあった女性更生施設で行なわれていた恐るべき犯罪の実態が明かされて

いく…。

  

以下ネタバレあり

 

  

特捜部のメンバーのアサドが人事異動のため、特捜部を去る前の最後の事件と

いう設定。

変わり者・カール警部補は、アサドの異動に無関心の様子で、アサドは少々

ガッカリ。

 

ギテという女性が長期不在のまま借りていたアパートから、3人の白骨化された

遺体が発見される。

女性二人に男性一人、彼女らは薬で動けなくなったところで、卵巣や性器等を

切り取られていた。

それらはホルマリン漬けにされ、事件現場に残されていた。

 

被害者男性の妻からの証言から、被害者3人と部屋を借りていたギテが

今は閉鎖されているスプロー島の女子収容所の関係者だという共通点が判明する。

 

そこで、特捜部の3人は、管理人ブランドの案内で収容所の跡地を調査することに。

ブランドの説明から、収容所では強制的に不妊治療が行われていたことを知る。

彼は、現在でも収容所にいた医師を中心に、弱者に対しての不妊治療が行われて

いると訴え、彼が隠し撮りをしたビデオにアサドの知人女性が映っていたことから

優生思想グループが存在し、内密に堕胎手術を希望する移民女性らが狙われて

いることが判明する。

 

アパートでの殺人事件は、果たしてギテが犯人なのか?

それとも…。

 


 

感想

 

日本でも最近まで旧優生保護法に関する裁判が行われていたが

映画の舞台であるデンマークは、断種実施が世界有数の国と知り驚いた。

そういえば、デンマークが移民をリンドホルム島に島流しさせようとしているというニュースもあったような。

 

アサド異動に関し、カールは素直じゃないというか。

絶対、寂しいにきまっているのに、うまく表現できない。

シリーズのファンとしては、わかっているので、やきもきしてしまう。

アサドもアサドで、あっさりした態度のカールにむっとするところが可愛い。

 

 


 

 

映画関連動画

 

Blooper 

ブランドとの緊迫したシーンでの笑いにほっとする。

  

 

車のシーンで熱唱するカールとアサド。

映画では始終しかめっ面の二人の明るい表情が見られるのは嬉しい。

 

 

【映画ロケーション】

 

Ny Carlsberg Glyptotek 彫刻と絵画の美術館

 

Sprogø島  この位置からでは遠いが、島のシーンで映る縞々の灯台が見える。

 

 

女性更生施設のモデルになった施設。(1923年~1961年)

刑務所ではないが、実際に道徳的に問題があると判断された女性用の施設として

利用されていたという。

隔離目的で島に建設されている。

施設に関するネット記事には、デンマークには、「良い子にしてないと、

スプロゴに連れて行くよ!」というような脅し文句があったというが、本当だろうか?