現役を引退していながらも、ヨーロッパで行方不明となった少年・少女の捜査を担当したフランス人捜査官ジュリアン・バティスト。これまで病気を抱えているにも関わらず、真相を追い求めて様々な事件を解決してきた。脳腫瘍の手術後は仕事から遠ざかり、娘夫婦が住むオランダ・アムステルダムに移り住み平穏な生活を楽しんでいた彼だったが、元恋人で地元警察の警視マルタから失踪した娼婦ナタリーの捜索を依頼される。捜索願を出したのは、3日前に姿を消した姪ナタリーが唯一の肉親であるというイギリス人の叔父、エドワード・ストラットン。麻薬依存から娼婦に転落した姪ナタリーの身を案じ、自力で姪を探し出そうとしているエドワードの熱意に動かされ、ジュリアンは捜索を手伝うことに。しかし、ルーマニア・マフィアが介入しているらしいアムステルダムの飾り窓区域で聞き込みをしても、誰一人口を開こうとはしない。ナタリーは何かのトラブルに巻き込まれたのか、それとも危険を感じて自ら姿を消したのか。ジュリアンはエドワードと行動を共にし、捜査を進めていくのだが……。
キャスト紹介
ジュリアン・バティスト:フランス人の元刑事 捜索のプロ
エドワード・ストラットン:イギリス在住 行方不明の姪ナタリーを探す
テイラー:ユーロポールの捜査官 ルーマニア・マフィア追跡中
セリア・バティスト:ジュリアンの妻(イギリス人)
マルタ・ホルフナー:アムステルダム警察の警視 ジュリアンの元恋人
ニールズ・ホルフナー:マルタの息子で警官 出生に秘密あり
以下、ネタバレあり。
#1 貝殻 Shell
元刑事ジュリアン・バティストは、オランダのアムステルダムで暮らす娘夫婦と共に、平穏な生活を送っていた。元恋人で地元アムステルダム警察の警視のマルタから、失踪した娼婦ナタリーの捜索を頼まれる。捜索願を出したナタリーの叔父エドワード・ストラットンは、ルーマニア・マフィアの一員が失踪に関わっていると説明するが…。
ドラマ「ザ・ミッシング」のスピンオフ作品で、本作ではジュリアン・バティストが主人公。
姪を探す男性を演じるのがトム・ホランダーのため、裏がありそうで疑いながら観ていた。憔悴しきった様子も何だか怪しい。ラストで、彼が叔父ではないことが判明。ナタリーを追うマフィア側なのだろうか?それとも、脅されて探しているのか?
姪ナタリーを探す風俗街は、レッドライト(飾り窓)地区という観光名所にもなっている場所。オランダは売春が合法で、ドラマの通り赤いライトが光る店の飾り窓に女性たちが立っている。(写真NG。女性の一人歩き等、夜は危ない地域。合法ドラッグを扱う店“coffee shop”もあるので、要注意。)
#2 人間の本質 Measure of a man
ナタリーのいるハウスボートに到着し、ナタリーから話を聞くジュリアン。ナタリーから、エドワードは叔父ではなくナタリーの客だったと説明される。ジュリアンを追跡していたマフィアに居場所を知られ、追い詰められたナタリーは命を落としてしまう。彼女の死の責任を感じたジュリアンはマルタに協力を要請し、エドワードを調べ始めるが…。
1話であっさりナタリーにたどり着いたなと思ったが、案の定、ナタリーはすぐに亡くなってししまう。マフィアが追うのは、あの畑の大金なのだろう。ナタリーの父と息子らしき人物らが登場。息子は入院していたが、大金は息子のために盗んだのだろうか?
ナタリーが隠れていたのは、アムステルダムでは有名な居住型の船:ハウスボート。チョン・ウソン主演の韓国映画「デイジー」もアムステルダムが舞台だったので、ハウスボートのシーンがあったなあと、思い出しながら観ていた。
アムステルダムが舞台なので、観光名所をからめながらの作品なのだろう。
#3 血を分けた者 For blood
叔父のフリをしていたエドワードは、ジュリアンに経緯を説明する。3ヵ月前、アムステルダムに来たナタリーの妹が、セルビルに誘拐されてしまう。セルビルの資金の移送計画を立ち聞きしたナタリーは、妹奪還の交換条件ために強奪しようと考え、エドワードに協力してほしいと依頼してきた。
3話でいろいろな謎が判明する。
エドワード:娘が19歳で亡くなり、妻と離婚。ナタリーが娘に似ており、体の関係なく贔屓客になる。ナタリーの妹のため、彼女に頼まれるまま、売上金を奪い、全額彼女に渡す。その後、セルビルに見つかり、返金しなければ家族を一人ずつ殺すと脅され、第一話冒頭で殺された男性(エドワードの父親)の生首が届けられる。
農場の男:農場で大金を発見し、病院から子供を連れだしたのは、ナタリーの離婚した夫の父親。薬物依存の元夫ではなく、義父に頼んでいた。
ニールズ:ジュリアンの元恋人マルタの息子の、警官のニールズはジュリアンの息子だとDNA鑑定で判明する。
テイラーというユーロポールの刑事が登場。捜査をひっかきまわすキャラか?
#4 信頼 Vertrouwen
エドワードは、バラクーから24時間以内に金を取り戻せと脅迫されてしまう。ユーロポールのテイラーからは、強引に捜査協力を迫られるが、追い詰められたエドワードは、作戦を台なしにしてしまう。
お金に絡んだ小者登場
便利屋の男:お金が盗まれ、最初に疑われた男。便利屋なのを良いことに隠しカメラを各家に設置し、盗撮して楽しんでいた。しかし、この盗撮用カメラのおかげでお金を盗んだ犯人(歯科医)が判明する。
歯科医の男:ジュリアンは、豪遊する男のもとに行き、説得(多少脅しつつ)し、お金を取り戻す。
テイラーの秘密:ユーロポールの刑事・テイラーの不倫相手が、マフィアがらみで植物状態になっていたことが判明。病院に行くも、本妻に追い出される。恋人を植物状態にしたマフィアを何としてでも捕まえたいと思っているのだろう。
マルタ:アルコール依存症?それもあっての肩たたきか?
#5 ルーシー Lucy
セルビルの元で監禁されているクリスティーナは、脱走を試みるが失敗。エドワードに金を奪われたジュリアンとテイラーは彼を追うことに。エドワードは、イギリスに住む元妻クレアと恋人のカールを連れ、身を隠していた。しかし、ジュリアンに居場所を突き止められてしまう。
エドワードは、次に殺されるのは元妻だろうと、元妻と彼女の恋人を、なかば強引で連れ出し、匿うことになるが、ジュリアンにあっさり見つかり、彼にナタリーの妹の救出と大金を託すことに。
ジュリアンは、そのお金で、豪華なヨットをバラクーの名で購入し、組織の金を使い込んでヨットを買ったと密告されたくなければ強力しろ、とバラクーを脅すも、バラクーは何者かに殺害されてしまう。
その上、エドワードの外出中に二人が殺害され、エドワードも潜んでいた刺客に襲われるが、刺客を刺し、ジュリアンに連絡。
警察内で情報が漏れていると考えたジュリアンは情報漏洩者がマルタでは考え、テイラーに伝えたところでエンディング。
もし、本当に情報漏洩者がマルタであるのならば、理由は何だろうか?
アルコール依存症?息子の病気?等で大金が必要?それ以外で、何か脅される理由があるのだろうか?
いよいよ、次回が最終回。
#6 浜辺 Into the sand シーズンファイナル
エドワードらを襲った男は、クリスティーナの居場所は何も知らなかった。その代わり、ゼリンクとキムが同一人物であると知り、アムステルダムへ向かう。グレッグからキムが亡くなったと知らされ、謎の数字が書かれたキムの遺品をジュリアンに渡す。
ラストネタバレあり
キムの遺品にあった数字のメモは、組織が使用している監禁場所だった。
監禁されていた少女らを保護するが、すでにクリスティーナは売られた後。
内通者はニールズだったが、彼が何故内通者になったのかは、詳しく描かれていなかったのがモヤモヤ。
ジュリアンは、血のつながりのあるニールズが、元恋人のマルタを殺害するという結末になり、エドワードはナタリーのためにとお金を盗んだことをきっかけに、ナタリーとクリスティーナの姉妹、元妻とその恋人、父親を失うという結果に。
やるせないけれど、一応事件は解決ということなのか。
ラストでは、テイラーが不倫相手の妻と和解をし、
グレッグもキムとの写真を店に飾り、笑顔に。
ナタリーの息子もそのまま義父のもとで育て手られている様子が映る。
それだけでも良しとするか。
ところで、マフィアのセルビルファミリーは、その後どうなったのか?
イコライザーのロバート・マッコールなら、ルーマニアまでいって、壊滅させるだろうななんて思いながら観終えました。
シーズン2はあるのか?気になります!