Netflixオリジナル作品
ISILのテロ攻撃でシリアの首都ダマスカスは陥落寸前に追い込まれていた。そこに突如現れた男が民衆に訴えかける。彼が現れた後、砂嵐が何日も続き、ISILが撤退。彼をメシア(救世主)と信じた2000人もの民衆を引き連れ、男はエルサレム国境へ向かう。
その存在を危険視したCIAのエヴァ・ゲラー捜査官は、捜査を開始する。
彼は本当に、メシアなのか?それとも?
以下ネタバレ注意
神様の存在を良いように利用する日本人の私が観るのと、海外の信心深い人達との感想は、だいぶ違うものかもしれないが“奇跡もの”が好きな人は多いと思う。
「愛の不時着」目当てに入会したNetflixだったが、実はこういう内容のほうが夢中になってしまう。2日間で観終えました。
救世主:アル・マスィーフが起こした?かもしれない奇跡の数々
・シリア首都ダマスカスでの演説後の砂嵐→ISIL撤退(上記動画)
・エルサレムの収容所から消える
・エルサレムの神殿前で銃弾に倒れた少年→傷が消え、生き返る。
・竜巻に襲われた町の教会を救う。
・ワシントンのリンカーン記念堂のリフティングプールで水の上を歩く。(下記動画)
CIAの調べで、アル・マスィーフの過去が明らかになっていくと、メシアではなく詐欺師の可能性が急浮上。
37歳のイラン人で、兄とともに奇術師の助手の仕事をしていた。
兄が取材に応じ、簡単なペンの手品を披露。
彼が起こした奇跡は、単なるイリュージョンの可能性が高まる。
アメリカで短期留学もしており、留学中に、現在ロシアに住むテロリスト(ゴルシリ)と出会っており、彼と頻繁に連絡を取っている電話履歴も確認される。
中東からアメリカに来られたのも、ゴルシリが手配したプライベートジェットで移動したようだ。
また、メサイアコンプレックス(妄想症)として入院履歴も。
確かに、傷を治したりするトリックもありそうだし、水の上を歩くイリュージョンも準備だけしておけば、出来るかもしれない。
ただ、砂嵐や竜巻の予測は出来ても、ピンポイントで発生させることは出来ないはず。
信心深いヤング大統領が、アル・マスィーフと直接会い、いとも簡単に影響を受けてしまうことで、慌てた大統領の側近らが、彼をイスラエルの諜報員らに引き渡し、爆弾付きのプライベートジェットに乗せてしまいます。
飛行機は爆発炎上し墜落するも、諜報員の意識が戻ると傷ひとつないアル・マスィーフの姿が。
墜落現場を発見した少年が、アル・マスィーフが生き返らせたと話し、少し離れた場所にいる男性を指さして、彼は顔が灰色でハエもたかっていたがあの人が生き返らせた!と説明。
やはり、彼は救世主だった!
というところでエンディング。
救世主を演じたのはMehdi Dehbi。
インタビュー動画を観て、ドラマとはいえ、人間だったと少しほっとしました。
撮影で使われた大学は、SewaneeのThe university of the south。