#5 Down from Dover
Deeとリンカーンは、リンカーンが高校を卒業する前から付き合いだしたカップル。
黒人男性のリンカーンと白人女性のDeeは、人種差別が色濃く残る時代、人の目を気にしながら、ひそかに愛を育んでいた。
リンカーンが入隊し、ベトナムに行く前に、Deeの父親に結婚の許しを得に行くも
反対されてしまう。
以下ネタバレあり
ベトナムに行く直前に、二人は関係を持ち、Deeが妊娠。
Deeの父親は、望まない妊娠をした若い女性を預かり、出産後、養子手続きをするまで
預かってくれる施設に娘を入れることに。
Deeは、養子手続きの書類に最後までサインをせず、同じように子供を育てたいと願う
メイヤーとともに施設を飛び出してしまう。
途中、施設から脱走する女性に手助けをしている助産師リリー・グローバーに声を掛けられ、リリーの家で出産することに。
Deeの父親は、最初の頃は、戦場のリンカーンからの手紙を暖炉で焼き捨てていたが、途中から彼の手紙を保管し、Deeに会いに手紙を持って施設へ向かう。
施設で、Deeが脱走したこと、多分グローバー夫人の家だと思うと教えられ
久々にDeeと再会するが、Deeの子供が死産だったことを知る。
ベトナムから帰国したリンカーンは、負傷し片足を失っていたが、二人は
再会を喜び、支え合いながら歩き始めた…。
Deeを演じたのは、女優兼ダンサーのホリー・テイラー。
ジ・アメリカンズのペイジ・ジェニングス役で有名な女優だが、まだ22歳!
これからより一層活躍の予感!
黒人男性と白人女性のカップル、というと、映画「招かれざる客」(1967)を
思い出す。
アメリカでは異人種間での結婚は、1967年6月12日まで許されていなかった。
異人種間結婚禁止法の撤廃の立役者となった ラビング夫妻にちなんで、6月12日はLoving Dayと呼ばれている。
そして、2020年の現在も、Black Lives Matter運動が起こり
関連ニュースとして、ある黒人青年が母親から言われた
「やってはいけない16のこと」という暗黙の16か条のルールに驚かされた。
ルールの中に、“白人女性をじっと見てはいけない”というものがあった。
50年以上たっているが、いまだ…。