韓国のウォール街と呼ばれる漢江・汝矣島(ヨイド)。
証券会社最大手のDM証券に入社したチョ・イルヒョンは、一流大学出身の同僚達から
かなり出遅れ、失敗続きの日々。
ある日、上司から正体不明のブローカー・ボノピョを紹介される。
イルヒョンは、ボノピョの指示通りに違法な取引をし、多額の報酬を得るが
金融監督官のハンに目を付けられることに。
以下ネタバレあり
主人公のイルジョン役のリュ・ジュンヨルさん。
ずっと、麒麟の川島さんに見えて仕方が無かった。
冒頭のビビりのイルジョンから、成長していく様子が楽しめる作品です。
謎のブローカー役には、ユ・ジテさん。
上品で優しげな笑顔が、妙にひんやりと怖い。
イケメンですが悪役がはまる俳優さんです。
ストーリーは、映画「ウォール街」に共通する部分が多いので
少し先が読めてしまいますが、「ウォール街」では、悪役ゴードンとバドが
師弟関係のような絆が出来ているのに対し、この作品では
あくまで、証券マンは替えのきく駒でしかなく、用無しになったら
あっさり殺してしまいます。
ラストの地下鉄のシーンでは、イルジョンが刺され、金融監督官のハンが
ボノピョの前に立ちふさがるも、「証拠は?」と冷静なボノピョ。
すると、地下鉄に響くボノピョの音声が。
このシーンでは、映画「交渉人」のラストを思い出していました。
録音ではないにしろ、逃げ延びようとする犯人を追い詰める音声。
暗殺担当も逮捕され、逃げ場のない状況に。
どちらもスカッとする逆転劇でした。