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虐待の証明 미쓰백 Miss Baek

虐待の証明(字幕版)

主人公は、実の母親から虐待され、施設で育ったサンア。

子供の頃のトラウマから、恋人の刑事チャン・ソプとの結婚をためらっていた。

ある日、サンアは、服がボロボロで傷だらけの少女ジウンと出会う。

少女は、父親とその内縁の妻から虐待され続け

警察に逃げ込んでも、家に連れ戻され、逃げ場がない状態だった。

自分の過去と重ね合わせたサンアは、少女を助けようとするが…。

 

以下ネタバレあり

 

 

韓国の実際に起こった虐待事件を参考に作られた作品だという。

テレビで流れる虐待のニュースさえ恐ろしく、OFFにしまう私にとって

目を背けるシーンばかりだった。

 

主人公のサンアは、母親からの虐待を受けていた過去があった。

サンアの父が亡くなったことがきっかけで、アルコール依存になった母は

彼女に暴力をふるうようになる。

ある日、傷だらけで意識のないサンアを見た母親は、

自分がしたことにショックを受け、自分から娘を引き離すしか、道はないと考えだす。

ある日、遊園地で二人で楽しく遊んだ後に、サンアを置き去りにし姿を消す。

 

その後、大人になったサンアは、男に襲われそうになり、

身を守るため犯人をガラスで刺し抵抗するが、

男の父親が権力者のため、怪我を負わせたサンアが逆に逮捕されてしまう。

その事件の捜査に関わった刑事のチャン・ソプは、荒んだ生活をする

サンアを心配し、寄り添い支えていた。

 

チャン・ソプは、サンアとの結婚を考えるが、親の愛も知らない自分が

幸せな結婚など出来るはずがないと、彼の気持ちを受け入れずにいた。

サンアのために、母親を探していたチョン・ソプのもとに、サンアの母が

孤独死したことが判明する。

 

同じころ、サンアは、傷だらけで冬場に薄着で立ちすくむ少女と出会う。

すぐに自分と同じように虐待されていることを察したサンアは、

彼女に手を差し伸べようとするが…。

 

 

 

 一応ハッピーエンドなのだが、ラストまではハラハラするシーンが多く

また、少女の父親と内縁の妻のクズっぷりが、胸糞悪いため(失礼!)

観終えた後、あくまでお芝居だ!と確認せずにはいられず

映画の舞台挨拶の動画を探してしまったほど。

サンアを演じたハン・ジミンさんがあまりに別人でびっくり!

 

 

日本でもネグレクトのドラマや映画があるので、見慣れたテーマにも感じるが

社会問題として作り続けられた方が良い気がする。

思い出したのは、「Mother」という松雪泰子さん主演のドラマ。

トルコでリメイクされたドラマは、世界的にも有名だと言う。