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7月22日 22 July (2018)

22 July (2018)

2011年7月22日、ノルウェーの首都オスロウトヤ島で起こった連続テロ事件

を題材にした作品。事件に巻き込まれ、生き延びた青年や、悲しむ家族の姿等と

共に、判決が出るまでが描かれた作品。

 

以下ネタバレあり

 

 

2011年7月22日、ノルウェーの首都オスロの北西部にあるウトヤ島で開催されていた

連立与党・労働党の青年部集会で、男が銃を乱射し、68人が死亡、多数が負傷した

テロ事件を題材にした作品。

 

同じ事件を題材にした、「ウトヤ島、7月22日」という作品もある。

(エリック・ポッペ監督)

 

 【あらすじ】

2011年7月22日、Anders Behring Breivikは警察の制服を着て、

ノルウェーオスロにある行政機関の庁舎の外に、爆発物を乗せた白いバンを停め

自動車ごと爆破させる。

その後、連立与党・労働党の青年部のサマーキャンプを開催していたウトヤ島

向かう。(ストルテンベルグ首相が、翌日に現地入りすることが予定されていた。)

オスロ起きたテロ事件によりウトヤ島に派遣された警察官だと嘘をつき

上陸するが、サマーキャンプのスタッフに怪しまれ、スタッフ二人を撃ち殺す。

その後、逃げ回る青年らを次々に撃ち殺していく。

ヴィリャル・ハンセンと弟のトリエは、岸壁のすきまに隠れ、母親に電話をし

発砲されていると一言伝える。

犯人に見つかり、ヴィリャルは数発被弾するが、その隙に弟は逃げ出すことが出来た。

その後、島に駆け付けた警察の特殊部隊に降伏し、尋問が始まる。

 

犯人は、尋問がはじまるとすぐに、以前ネオナチの弁護を担当したゲイル・

リッペスタッドを弁護士に指名し、自分はテンプル騎士団と呼ばれる白人国家主義

グループのリーダーだと話し出す。

リッペスタッド弁護士は、彼を憎みながらも、弁護士として減刑のために動き

精神鑑定を行い、妄想型統合失調症と診断されるが、検察から、再度の精神鑑定を

求められる。

ヴィリャルは、昏睡状態から意識を取り戻し、過酷なリハビリを続け

無事、家族と自宅に帰ることが出来たが、意識を取り戻してからずっと

島での記憶がフラッシュバックし、苦しんでいた。

 

事件の裁判が始まり、ヴィリャルは家族や生き延びた友人に支えられ

証人として法廷に出廷する。

犯人は、ノルウェーにおける最高刑である21年の刑を宣告されるが、社会に対し

危険と思われた場合は、裁判所によって延長する(=終身刑)とも宣告された。

 

 

【映画ロケーション】

 

ウトヤ島

 

 

実際の事件の際、警察の到着が遅く、警察よりも早く国営放送のヘリが

上空から島を撮影していたため、犠牲者の様子や犯人の姿などが

撮影されており、Youtubeなどでもニュース映像としていくつも公開されている。

岸壁に呆然とした表情で立つ被害者の姿や、海辺に大勢が倒れている姿など

事件の残忍さ異様さが映し出されている。

 

ノルウェーでは、死刑や無期懲役が廃止になっていたため、最高刑が21年の禁固刑

だったが、この事件後、死刑制度や無期刑の復活を望む声が上がったと言われている。

 

 

最後に、ヴィリャル・ハンセンさん本人のSNSを紹介いたします。

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