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クリミナル・マインド15 FBI行動分析課 ザ・ファイナル #2 目覚め Awakenings

Criminal Minds: The Final Season [DVD]

エヴァレット・リンチ(父)とグレイス(娘)は、地下駐車場でJJに見つかるが

グレイス撃った弾がJJの脇腹に命中し、2人は逃走する。

エヴァレットは、グレイス救出後、お互い単独で逃走したほうが良いと提案するが

グレイスは、ようやく見つけた父と離れたくないと反対する。

リードの母ダイアナの状態は悪化し、前回訪問した時は、リードのことも認識

出来ない状態だった。施設から緊急の呼び出しがあり、リードは捜査から離れ

母の施設へ向かうことに。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 映画「レナードの朝」(原題:Awakenings)(1990)

エピソードのタイトルを見て、すぐにこの映画を思い出した。

ロバート・デ・ニーロロビン・ウィリアムスの素晴らしい演技が堪能出来る

名作中の名作。

パーキンソン病の患者に新薬を投薬すると、奇跡のように患者らが目覚め

普通に生活が出来まで回復するが、徐々に薬が効かなくなり、元通りの状態に

戻ってしまうという展開。

この映画と同じように、リードの母ダイアナも、新薬で元通りの状態に戻るが

医師からは、今の状態がどのぐらい続くのかは不明で、効果が無くなると

病状が急速に悪化すると説明される。

リードも母もタイムリミットを感じながらも、今の幸せを大切にしていこうと

笑顔で過ごす姿に、胸がつまった。

 

 

JJとリードとのシーンも切なかった。

前シーズン、JJとリードが人質になった事件で、JJがリードへの思いを

告白したことから、二人の間に距離が出来ていた。

リードは、JJの言葉は本心ではないだろうと考えたが、昔からJJが

好きだったリードには、あの愛の告白でかなり心がかき乱されたようだ。

私も、半分は嘘だろうと思いながら、あのシーンを観ていたが

実際は、JJはリードの思いを封印し、結婚生活を送っていたようだ。

シリーズを全話観ていたが、リードのJJへの思いが感じられるシーンはあれど

JJ側は、そのリードの思いをさらっとかわしているように見えていた。

全てはタイミングが悪かったということか?

リード君の心の声として、SanSanのCMの、松重さんの決めセリフが

私の頭の中をかけめぐっていた。

 

 

 

連続顔剥ぎ殺人鬼のリンチへの追跡も、衝撃の展開を迎えていた。

リンチは、父親として愛する娘グレイスを救出したのだと思っていたが

逃走資金調達後、あっさり娘も殺してしまう。

そもそもリンチは、FBIをまいた後は、グレイスと別れ

今まで通り単独行動するつもりだったようだ。

娘グレイスのほうが、父に執着し、二人でいることを望んでいた。

似たもの同志で、いいコンビになりそうにも思えたが

リンチは、いずれグレイスが自分の邪魔になると考えたようだ。

また、グレイス救出は、単なうBAU(FBI)への嫌がらせとも考えられる。

孫を愛していたロベルタは、息子リンチと孫を引き離しておくために

偽名を使いグレイスを寄宿学校へ入学させていた。

2人が出会えば、最悪な結末になるだろうと予想が出来ていたようだ。

いつもは、煙に巻くような態度をとっていたロベルタも、孫の遺体写真を 

見せられ、余裕が無くなっていた。

 

 ここまでくると、やはりファイナルシーズンのラストは、

リンチとの対決ということになるのだろうか。

ロッシが、してやったりという方法で、リンチを逮捕してほしい。

相打ちにはならないで欲しい。

何かのお祝いをしながら、皆の笑顔で締めくくってほしい。