映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

パレス・ダウン Taj Mahal (2015)

パレス・ダウン (字幕版)

 

2008年11月、父の転勤でフランスからインドに来たルイーズ。新居が決まるまで、ムンバイの高級ホテル「タージマハル・ホテル」に両親と滞在することになる。ある夜、両親が外出し、1人ホテルの部屋に残っていたルイーズ。爆発音が聞こえ、驚いて廊下に出ると、慌てた従業員に部屋に戻るよう言われ、詳細がわからないまま、部屋に押し戻される。

以下ネタバレあり

 

※ムンバイ同時多発テロとは
2008年11月、ムンバイで、同時多発的に発生した10件のテロ立てこもり事件。
映画の舞台となったのは、テロ攻撃を受けたひとつ、タージマハル・ホテル。

 

映画「ホテル・ムンバイ」(2018)
同じく、ムンバイ同時多発テロ事件のタージマハル・ホテルが舞台の作品。
こちらは、宿泊者達を救うために戦ったホテルマン達を描いた作品。

 

映画「ジェノサイド・ホテルOne Less God(2017)
同じく、タージマハル・ホテルが舞台になった作品。 
ホテル内に閉じ込められた宿泊者達が描かれた作品。

 

この作品では、テロの全貌はあえて描かずに、テロの標的になったタージマハル・ホテルに滞在する1人の高校生の視点を中心に描かれているのが面白かった。
主人公ルイーズは、一体何が起こっているのかわからないまま、ホテルの部屋でじっと待つしかなく、唯一の連絡手段が携帯電話という孤独な状況に陥る。
監督の友人の姪が実際に経験した話をもとに作られたと言われている。
始めてきた異国のホテルで、爆発音や銃撃音が聞こえる中、部屋でじっとかくれているという状況。自分だったら、孤独や恐怖と戦いながら、1人で待つという状況に耐えられなくなるだろう。
階下のイタリア人女性のように、窓からシーツをつなげ、ぶら下がって脱出しようとして、落下するのがオチだと思う。

 

【映画ロケーション】

インド タージマハル・ホテル
外でのシーンは、インドで実際撮影されたようだが、屋内のシーンは、フランスのスタジオで撮影されたそう。