第二次世界大戦、ソ連の士官イヴシュキンは、ナチス・ドイツ軍に捕らえられ
捕虜となっていた。戦車の指揮官だったイヴシュキンは、収容所で行われている
戦車戦の演習のために、ソ連の戦車T-34を操縦するよう命令される。
T-34は、弾の装備がない状態で戦うため、死ぬまで戦い続けるしかない。
イヴシュキンは、仲間と愛する女性のために、無謀な脱出作戦を計画する。
以下ネタバレあり
第18回ゴールデン・イーグル賞では、13部門にノミネート、監督賞、脚本賞、
視覚効果賞の3部門受賞。
ナチス・ドイツの収容所が舞台というと、どうしても暗い作品を思い浮かべて
しまうが、この作品に登場するロシア人の捕虜たちは、決して諦めず
突き進んでいく。ロシア人が観たら、より一層爽快なのだろう。
実際には、戦車でドイツの収容所から脱出したという事実はないとimdbに
書かれていたが、別のロシア語のサイトでは、1944年の出来事を参考に
しているとも書かれていた。どちらだろう?
飛行機での脱出は実際にあったが、せっかく脱出をしたのに、ロシア側に怪しまれ
スパイの疑いで投獄されてしまったらしい。
名シーンのひとつ、白鳥の湖を踊るT-34。
メイキング映像:冒頭の戦いのシーン
海外の情報サイトによると、ロシアのカルーガ州にあるStrelkovka村という
場所に村全体を建設したと書かれていました。
ソ連邦元帥ゲオルギー・ジューコフの出生地として有名。
ロケ地好きとしては、最後の橋が実在するのかとても気になっていましたが
この動画で完全なVFXだと知り、残念しきり。
【映画ロケーション】
ハインリヒ・ヒムラーの登場シーンは、プラハのルドルフィヌムでの撮影
(ロシア版Wikipediaより)
街で食料や服等の略奪シーン チェコの西部にあるロケト(ロケット)という街。
このシーンは、VFXではなく、街並みがそのまま映されていました。