映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

ザ・プロム THE PROM  (2020)

The Prom (Music From The Netflix Film)

ニューヨークの人気舞台俳優ディーディー・アレン (メリル・ストリープ) と

バリー・グリックマン (ジェームズ・コーデン) は、初日の舞台を批評家に

こきおろされたのを知り、バーで飲んだくれていた。

名誉挽回を兼ね、何か社会運動をしようと考え、SNSで話題になっていた

同性愛者のエマのプロム参加禁止のニュースに目をつける。

キャリアアップをはかるアンジートレントも加わり、4人はエマの暮らす

インディアナに向かうことに。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

原作は、トニー賞6部門にノミネートされたブロードウェイミュージカル

“The Prom”。

作曲:マシュー・スクラー

作詞:チャド・ベゲリン

脚本:ボブ・マーティン チャド・ベゲリン

 

【CAST】

バリー・グリックマン:落ち目のブロードウェイスター

D.D.アレン :同じく落ち目のブロードウェイスター

トレント・オリバー:ジュリアード卒の俳優

アンジー・ディクソン:ブロードウェイ女優。“CICAGO”のアンサンブル止まり。

エマ:インディアナ州に住む高校生。同性愛者。

アリッサ:エマの彼女

ホーキンス校長:エマとアリッサが通う高校の校長

 

 

【映画ロケーション】

 

冒頭の舞台“ELENOR!”の公演初日のインタビューシーン (Shubert Theatre前)

 

舞台初日後の打ち上げのシーン サーディーズ(Sardi's)劇場向かい

有名人のカリカチュアが壁に飾られていることで有名。

映画の撮影でもたびたび使われている。

 

プロムのドレスを買いに行くモール ノースリッジ・ファッションセンター

 

校長先生とD.D.が行ったレストラン Applebee’s Restaurant

 

 劇場内での撮影は、オルフェウム・シアター(LA)で。

テイラー・スウィフトの“Mean”のミュージックビデオ等にも使われている。

 

 

撮影は、2019年12月11日に始まったが、新型コロナの影響で2020年3月に

一旦撮影中止になり、7月にようやく再開されたという。

 

 

映画の中で、D.D.がブロードウェイミュージカルのEVITAでエヴァ・ペロンを

演じるには年をとりすぎていると言われたと歌うシーンがありましたが

映画「エビータ」の主役として最終選考までメリル・ストリープが残っていた

というのは有名な話。

 

 

(あらすじ)

舞台初日に演技が酷評され、ガッカリしたW主演の俳優D.D.とバリー。

名誉挽回のため何か社会活動をして、話題作りをしようと

SNSで話題になっているインディアナ州の田舎町での

同性愛者の女子高生エマのプロム参加反対運動に抗議することを決める。

キャリアアップをはかるアンジートレントも加わり

派手な抗議活動を行うが、田舎町の人々はそんな4人にポカンとするのみ。

 

はじめは、自分たちの利益のためにインディアナに来た4人だったが

エマ達と接するうちに、名声や富ばかり追っていた間に忘れてしまっていた

心を取り戻していく。

 

 

メインは、同性愛者のエマのプロムへの応援だが、

ミュージカル俳優たちの仕事への思い、

D.D,と校長の関係、バリーと両親との確執など、丁寧に人間関係が描かれ

ハッピーなミュージカルだけではない場面も楽しめる。

 

ストレートのジェームズ・コーデンが演じたバリーに対し

アメリカの映画評論家たちは酷評しているようだが

レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」ファンとして

彼の演技はとても楽しめた。

同性愛者の方から見ると馬鹿にしているような演技に見えるのだろうか?

 

 

アメリカの学園ものの定番、アメフト部員とチアのカップル。

いわゆるJock&Queen Beeと呼ばれる人々。

主人公にとっては、嫌な奴として描かれているけれど、プロムに誘うこのシーン

は大好き。

ネタバレになるが、最終的に、主人公と和解もし、そんな嫌な奴らではなかった。

 

 

個人的にグッと共感したのは、校長先生が歌う“We look to You”。

癒しを求めて劇場へ向かう気持ちを歌っています。

舞台を観に行った時のワクワク感を思い出させてくれます。

 

 

名優揃いの豪華ミュージカル作品。

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