映画とドラマとロケ地

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ジョジョ・ラビット Jojo Rabbit (2019)

ジョジョ・ラビット (字幕版)

第二次世界大戦中、母子家庭で育つ孤独なドイツ人少年のジョジョは、

青少年集団ヒトラーユーゲントに入団する。

空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーに支えられながら、立派なドイツ軍

兵士になることを夢見ていた。

しかし、訓練中にウサギを殺すよう命じられたが、ジョジョは殺すことが出来ず

教官から“ジョジョ・ラビット”というあだ名をつけられてしまう。

 

以下ネタバレあり

 

Caging Skies: THE INSPIRATION FOR THE MAJOR MOTION PICTURE 'JOJO RABBIT' (English Edition)

原作は、クリスティーン・ルーネンズの小説「Caging Skies」。

小説では、オーストリアのウィーンが舞台。

ナチスプロパガンダによって、子供達が“再教育”され、主人公の少年は

ナチスヒトラー・ユーゲント(党青少年教化組織)に入隊するが、顔に

怪我を負い、自宅療養中にユダヤ人の少女を発見するという内容。

映画と違い、両親がいたり(途中いなくなる)、空想上の友達は登場していない。

 

 

オープニング・ソング

ビートルズ『 I Want To Hold Your Hand』のドイツ語バージョンである

『Komm gib mir deine Hand』。

 

クロージング・ソングは、デヴィッド・ボウイの『HEROES』のドイツ語

バージョン。

 

 

【映画ロケーション】

 

ジョジョの家の外観(一階部分のドア等は映画用に作られている):Úštěk, チェコ

 広場の場面:ユネスコ世界遺産の(チェコの)オロモウツの聖三位一体柱が映る。

 

プール:Pool T.J. Sokol Vinohrady in Prague

 

図書館入口(リルケの詩集を探しに行く):Petschek Palace(チェコプラハ

 

 

 (ピンク・トライアングル)

主人公の少年・ジョジョの可愛らしさが印象に残る作品だが

教官のクレンツェンドルフ大尉役のサム・ロックウェルが素晴らしかった。

大尉が、何故、エルサを助けたのか、具体的には説明されていないが

最後のシーンで、大尉と部下のフィンケルがピンク・トライアングルを

身につけていることで、判明する。

(プールの場面で、既に2人の関係が怪しいとは思っていたけれど。)

ピンク・トライアングルとは、男性の同性愛者が、ホロコースト

装着が義務づけられていた三角形の胸章。

ナチス・ドイツでは、同性愛者は強制収容所へ送られ、虐殺されていたため

同じように虐殺されているユダヤ人のエルサを助けたのだと推測できる。

また、ジョジョの母親と知り合いだったこともあり、最後の2人のシーンが

素晴らしいものになった。

 

 

第92回アカデミー賞

作品賞を含む6部門(作品、助演女優、脚色、編集、美術、衣装デザイン)に

ノミネート。

アカデミー脚色賞を受賞した。

レッド・カーペットにて 可愛い!