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ザ・キッチン THE KITCHEN  (2019)

 

ザ・キッチン(字幕版)

1978年のニューヨーク、ヘルズ・キッチン。
この地区は、アイルランド系マフィアによって支配されていた。
キャシー・ブレナン、ルビー・オキャル、クレア・ウォルシュの3人は、マフィアのメンバーと結婚していたが、ある夜、夫らがFBIに逮捕されてしまう。
3人は、生活費に困り、夫の仕事であるマフィアの商売を引き継ぐことを決める。

以下ネタバレあり

 

 原作 DCコミック『THE KITCHEN』
(作者:オリー・マスターズ 絵:ミン・ドイル 着色:Jordie Bellaire)
ヘルズ・キッチンを支配しているのは、イタリア系マフィアの仕事を引き受ける、アイルランド系ギャング。
ギャング3人が刑務所に入れられ、生活に困った彼らの妻たちは、簡単にお金が手に入るギャングの世界に足を踏み入れていく。
絵をネット上でいくつか見たが、映画より年齢が若い設定のように思えた。

 

 アイルランド系マフィアの殺し屋ガブリエル・オマリーを演じたのは、ハリーポッターシリーズで、ビル・ウィーズリー役で有名なドーナル・グリーソン。
彼が淡々と、死体処理方法を教えていくシーンが強烈でした。
キャシーとルビーは耐えられずにバスルームを出ていくが、クレアは挑戦しようとナイフを手にする。強い女の役がはまるエリザベス・モス。
クレアとガブリエルは、次第に愛し合うようになっていく。
最後には、クレアがDV夫を殺害し、1人で彼の死体を海に流すまでに。

DV夫をクレアが殺害するのはわかるけれど、まさかキャシーまでもが夫ジミーを殺すことになるとは!
あんなに愛し合っていた夫婦なのに、まさかの展開。
葬儀の後、キャシーの父が何か言うのかとハラハラしましたが、意外にも「殺して正解!」と賛同するとは。

どんでん返しなシーンもいくつかあり、アッと言うまに観終えました。
あまり評価されていないようですが、生き抜くために女性が立ち上がっていく作品は好きなので、個人的にはとても楽しめました。