ハロウィンの夜、町外れにある幽霊屋敷に探検に行ったステラたちは
地下室で一冊の本を見つける。
作家志望のステラが、その本を持ち帰ると、新しいページに自然に文字が
浮かび上がり、新しい物語が綴られていくのを目撃する。
内容は、それぞれの登場人物が一番怖がっているものに、襲われていくという
ものだった。
以下ネタバレあり
原作は、アルビン・シュワルツの
「スケアリーストーリーズ 怖い本1 いばりんぼうをつかまえた」。
映画の公式サイトでは、
”1981年アルビン・シュワルツが児童書として発表したこのシリーズは、
実際の事件を彷彿とさせる描写やおどろおどろしいスティーブン・ガンメルの
挿絵に親や教師から苦情が殺到。
児童書にも関わらず子供には過激すぎると、全米の学校図書館に置くことに
対して禁止を求める世論が高まった。”
と書かれていた。この騒動で話題となり、ベストセラーになったという。
【映画ロケーション】
館外観:グーグルマップで観ると、素敵なお屋敷にしか見えません。
映画では、ペンシルベニアのMill Valleyになっていますが、実際はカナダでの撮影。
病院外観:セント・トーマス, オンタリオ
バスで病院へ行くシーンで映る
話としてはベタな展開なのだが、出てくる怪物が独特で面白い。
日本人に何となく馴染めてしまいそうなのは、Pale Lady(青白い顔の女性)。
原作の挿絵に忠実に再現している。
カカシのハロルドもなかなか。
「ダッシュ&リリー」でイケメンニューヨーカーを演じていた
オースティン・エイブラムズは、トミー・ミルナーという根っからの
いじめっ子の役で登場。
家の畑の不気味が案山子が大嫌いなトミーは、ハロウィンの夜、その
案山子に追いかけられ、最終的に自分が案山子に!?
“怖い本”が生まれたのには、悲しい理由がありました。
あの本の持ち主であるサラ・ベロウズは、近隣の子供たちを毒で殺めたと
言われていましたが、本当は彼女の家族の工場が、街の水を水銀で汚染したことで
子供達が亡くなっていました。
家族は、全ての罪をサラに押し付けたため、サラはある女性から黒魔術を教わり
呪いをかけたのち、自殺。
ステラは、本当の話を自分が引き継いで書いていくとサラに訴え、
呪いがかかった“怖い本”から解放され、一件落着。
が、消えた友達2人の行方は、いまだわからない…というエンディング。
恐いのが極端に苦手な私でも、ギリギリ楽しめる作品でした。
小学生以下のお子さんには、お勧めしません。