男が目を覚ますと、そこは広大な砂漠の真ん中。右わき腹に刺し傷があり
左手首に謎の器具が取り付けられていた。
記憶を失っており、自分が誰かもわからない。
器具を取り外そうと、石で叩いていたところに、ならず者3人が通りがかり
男に襲おうとするが、一瞬で3人を瞬殺する。
彼は一体何者なのか?
以下ネタバレあり
原作スコット・ミッチェル・ローゼンバーグの2006年の同名コミック。
地球の資源を狙うエイリアンvs1800年代のアメリカ西部開拓地の人間、
という設定が同じだが、登場人物等はだいぶ変わっている。
【映画ロケーション】
撮影は、主にニューメキシコで行われていた。
村のシーンは、有名なロケ地"Bonanza Creek Ranch"。
宇宙船の基地:プラザ・ブランカ
ゴースト・ランチでも少し撮影されていたそう。
西部劇は苦手なので、好んでは観ないのだが
(理由:野蛮 頭の皮を剥いだり、決闘、ならず者などが怖い。)
ダニエル・クレイグ主演で、ハリソン・フォードが出ると知り観ることに。
ハリソン・フォードが馬に乗るシーン、久々見たかった!
聖杯の騎士のシーンが好きだった。(映画:インディージョーンズの話)
原作では、1873年の設定。
その時代のカウボーイらとエイリアンとの闘いという設定に、観る前は少し
違和感がありすぎでは?と心配になったが、意外とすんなり受け入れられた。
ハリソン・フォードが宇宙人を撃ちまくっていると、“ハン・ソロ”と重なり
最終的に、敵のUFOを操縦してしまうのでは?と想像していました。
白髪になったとはいえ、ハリソン・フォード健在でした。
ダニエル・クレイグが、選ばれた理由として、映画「荒野の七人」の
スティーブ・マックイーンにたたずまいが似ているからと言われている。
確かに髪型や顔つきなども似ているかも。
ジョン・ファヴロー監督は製作の際、黒澤明監督の「七人の侍」の雨のシーンを
参考にしたとインタビューで語っている。
上記の「荒野の七人」は、「七人の侍」のリメイク作品としても有名。
撮影のようす
エイリアンの目的は、いつものごとく地球の資源(金)。
金貨や金属でできたものを集めており、人間を連れ去るのは、どんな生物なのか
調査をするためだったと判明する。
他の星でも、資源欲しさに絶滅させ、その星の唯一の生き残りであるエラは
エイリアンに狙われた地球の人々に警告するために、地球人に姿を変えて
地球に滞在していた。
エラという地球に味方する異星人と、エイリアンの武器を奪い使いこなす
ジェイクという登場人物がいるおかげで、アメリカの西部開拓時代の人々が
高度な技術を持つエイリアンと対等に戦えるという、説得力はあった。
個人的には、アダム・ビーチが演じたナット・コロラドをずっと
応援していました。
最初の頃は、彼に厳しく当たっていた大佐も、彼の思いを知り、徐々に
変わっていく様子が良かった。
設定は突拍子もないですが、「七人の侍」に影響されたという監督が作った
作品は、日本人にぐっとくるところがあるはず。
まだ観ていない方は是非。