勉強が苦手で料理好きの大富豪の令嬢イズィ。
ＮＹの料理学校への進学を望むが、両親は大学進学を望み、入学先の大学を決めてしまう。
偶然出会った貧乏なボクサー志望のオズィに彼氏のフリをしてもらい、両親に夢への道を認めさせようとするが…。
以下ネタバレあり
【映画ロケーション】
映画にあったVoigt家（イズィの自宅）の豪邸の場所は、実際にはKlosterruine St. Michael（聖ミカエル修道院の遺跡）がある場所。
映画の風景として、ドイツ・ハイデルベルグの有名な石の古橋アルテ・ブリュッケが映る。イズィの豪邸は橋の先の山の頂上にあると言う設定。
オズィの祖父が服役していたという設定の刑務所（空撮シーン）
Justizvollzugsanstalt Mannheim
イズィの友人宅 テラスで語らうシーン：ネッカー川沿いに建つ豪邸
主人公：イズィ Isabelle "Isi" Voigt
Voigt家の令嬢
勉強が出来ないが、料理が得意。
ＮＹで憧れの料理家のもとで学びたいと願っているが、親は大学を卒業させたいと、裏口入学の手配をしてしまう。
イズィ用の信託をＮＹ行きに使いたいと頼むが、24歳にならないと渡せないと断られ、両親にＮＹ行きを納得させるために、バーガーショップでアルバイトを始めることにする。
もう一人の主人公：オズィ Oscar "Ossi" Markowski
祖父と母との3人ぐらし
母はガソリンスタンドを経営しているが、経営難。
オズィは、ガソリンスタンドで働きながら、ボクシングに熱中していた。
祖父は、荒くれもので、強盗罪で服役中。
正反対な人生を歩んできた2人が、偶然出会い、お互いの目的のために付き合うようになる。
（イズィは親にＮＹ行きを承諾させるため、オズィはイズィの家のお金。）
2人だけであれば、すぐに喧嘩別れをして終わってしまいそうだが、出所したばかりのラップが得意なオズィの祖父が、二人の緩衝材になっていた。
喧嘩っ早く、差別的発言が多い祖父だが、孫のオズィにたしなめられると納得するところが可愛らしい。
オズィの母親は、オズィの夢のために、経営難のガソリンスタンドを売り、仕事を探すことにする。
イズィの母は、育ての母に捨てられ、苦労した経験があったため、家族のもとでお金に不自由しない安定した暮らしをしてほしいためだったと説明し、イズィに謝罪する。
オズィは、ボクシングの試合に見事勝ち、イズィは、ＮＹへは行かず、バイト先のハンバーガーショップを買い取ることに。
2人とも夢に向かって一歩前進。
リングの中で抱き合い、キスをしたところで、エンディングとなる。
ファンメイドの素敵な作品。
お金持ちのイズィは、反抗しているつもりだが、お嬢様気質であぶなっかしい。
お金持ちの友人に、「祖父のお金を使って、成果を出すと言えるの？」とつっかかったりしていますが、自分もＮＹに行きたいために、信託を使わせてほしいと頼んでしまう。
運転している車も、結局は親に買ってもらったものだろう。
自分でどうしても行きたいと願うなら、もっと堅実に準備するはず。
でも、堅実なお嬢様だったら、映画にならないから、これで良しとしよう。
7.5/10点
