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プロフェッショナル 不死身の男 Заговоренный(2015)

プロフェッショナル 不死身の男(字幕版)

戦闘能力の高さとどんな過酷な任務からも生還する強運から、仲間から“戦いの神”と呼ばれた元軍人のアンドレイ・シコフ。
現在は引退し、修理業をしながら平穏に暮らしていたが、ある日、軍事会社を経営し成功した戦友のグスタフが現われ、ウクライナから盗まれたミサイルの奪還作戦に参加してほしいと頼まれる。
※上記、ポスターにあるようなド派手さは、正直ありません。

以下ネタバレあり

 

偵察隊のトップで、過酷な状況下での任務も怪我無く生還する男、アンドレイ・シコク。
彼の仲間が、彼の身代わりのように被弾するようになり、“潮時”と感じた彼は軍を引退し、田舎で電気修理の仕事で細々と暮らしていた。

彼を知る、ゲオルギー・ソルダトフ(通称グスタフ)やスターロフ大佐がシコクに関する証言シーンが、ところどころで入る。
(何者かが録画しているという設定)


①グスタフからの依頼
軍を引退し、民間軍事会社を立ち上げ、成功したグスタフが、シコクを訪問。
ウクライナから盗まれたミサイルの奪還作戦に参加してほしいと頼む。
(シコクは、断る。)

柔術の師匠セルゲーヴィチ
若い頃から、柔術を習っていたシコクの父親代わりでもあるセルゲーヴィチ。
彼の道場の近辺に娯楽施設建築が計画され、不動産業者が手荒な男らを送り込むが、セルゲーヴィチに追い出されてしまう。

③暴漢
セルゲーヴィチは、自宅アパートの入り口で、二人の暴漢に襲われ重体に。
回復するには、専門の医師にかかる必要があるが、それには高額な治療費が必要に。
セルゲーヴィチ自身も彼の娘も、支払いが出来る額ではなく、シコクは、彼を最新治療が受けられるドイツの病院へ転院させるために、グスタフからの依頼を受ける。

④ミサイル奪還
ギリシャのキクラデス諸島にあるグスタフの豪邸に呼ばれたシコク。
メンバー2人を紹介される。
3人は翌日、ミサイルがあるブルガリアのグルコヴォにいる4人目のメンバー、ユディタの元へ。
翌日、ユディタに案内され、ミサイルが保管されている倉庫に下見にいくと、仲間の見張り番の男の身元がバレ、殺害されるのを目撃。
その後、取引相手も現れたため、ミサイルが引き渡されるまえに奪還するべく20人近くいる敵のもとへ、シコクは1人で乗り込んでいく。
ユディタは後方で援護射撃を。
シコクは難なく敵を全滅させ、ミサイル奪還に成功する。

⑤仲間の裏切り
3分で20人殺害し、ミサイルを奪還したシコク。
仲間3人とともに、ブルガリアのカリアクラ岬へ。
ユディタに不死身の理由を聞かれ、弾道が見えるというシコク。
(インタビュー映像では、スターロフ大佐が、あれは神業の域と説明。)
ユディタ以外の2人が、魚の餌にしようとシコクを岬で殺そうとするが、シコクを救うため、ユディタは2人を射殺する。

⑥グスタフの裏の顔
グスタフから学費を支払うと提案され、仕事をはじめたというユディタ。
シコクの場合も、暴漢に襲われた恩師セルゲーヴィチの治療費のための参加だった。
仲間2人に殺されかけたシコクは、グスタフのPCにハッキングをし、彼が実は飛行機爆破事故を事前に知っていたことが判明。
ユディタは、グスタフから、シコク殺害をはじめから指示されていたと話す。

⑦グスタフへの反撃
グスタフのPCにハッキングをしたシコクは、ドイツの病院に報酬全額をすぐ振り込むよう、グスタフに命じる。
グスタフを裏切ったユディタには、シコクが手術代の残金全てを渡すと約束。
予定通りに輸送したミサイルに、念のため細工をしたシコク。

ミサイルを受け取ったグスタフは、その後、イエメンのタイズでミサイルの売買をしていた。
取引相手がミサイルを撃つと、ミサイルはくるくる回り落下。
シコクにはめられたと察知したグスタフは、取引相手全員を殺害し部下とともに逃走

⑧報復
ユディアは、グスタフを裏切り、シコクとの結婚を選ぶ。
ドイツの病院に入院していたセルゲーヴィチは、グスタフのヒットマンに殺害される。
その後、ヒットマンはシコクの家へ。
シコクは、ヒットマンと運転手を殺害するが、ユディアが亡くなってしまう。
シコクは、警察に逮捕される。


パータンとしては、よくある展開で先は読める。
伝説の軍人が、田舎でひっそりと地味に暮らしているが、彼のもとに昔の仲間が現れ、仕事の依頼を。
ただ、音信不通の昔の仲間が、突然すりよってくるのは、良い話のわけはない。

そして、主人公を殺すよう命じられていた美女は、案の定、主人公を愛してしまう。

シリーズものらしく、2020年にもテレビシリーズが公開されているよう。
弾道が見える男、アンドレイ・シコク。
イメージは、マトリックスのネオか?
彼が弾を避けた分、誰かがその弾に当たるという宿命になっているらしい。

どうも中途半端なのだが、続編があるためなのか?
ロシアのサイトを確認すると、シコクは、セルゲイ・グバノフ当たり役と書いてあったりもするが、本当だろうか?
どの国でも、不死身の男というキャラクターは人気なのかな。
5/10点