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ロニートとエスティ 彼女たちの選択 Disobedience (2017)

ロニートとエスティ 彼女たちの選択 (字幕版)

NYに住む写真家のロニートは、イギリスの敬虔なユダヤ教徒の家に生まれるも

保守的な価値観に溶け込めず、逃げるように故郷を出ていった。

ある日、ロニートの仕事場に、父親の訃報が届く。

久々に帰郷したロニートは、旧友のエスティと再会する。

彼女は、2人の幼馴染であるドヴィッドと結婚していたが、かつて、ロニート

エスティは恋人同士だった…。

 

以下ネタバレあり

 

 

Disobedience: A Novel (English Edition)

原作は、2006年3月にイギリスで出版された、ナオミ・アルダーマンのデビュー小説。

作者自身もNYに移住前には、ヘンドンの正統派ユダヤ人コミュニティに属していた

という。

 

 

【映画ロケーション】

 

 ドヴィッドの家:Cricklewood, London

 

シナゴーグ外観:Lauderdale Road Synagogue

 

度々映る十字路:Golders Green, London

 

エスティが、街中でロニートを見つけ、後をつけ高架下で声をかけるシーン。

 

 

 

(ポイント)

敬虔なユダヤ教徒という設定が描かれるシーンがあります。

 

①タトゥ禁止

 冒頭、全身に入れ墨を入れている男性を撮影しているロニート

 敬虔なユダヤ教徒では、入れ墨はNG。

 特に説明は無いが、保守的なユダヤ教徒に反発し、イギリスからNYへ渡った

 という設定が、描かれています。

②既婚者へのハグ(接触)禁止

 既婚者は、異性に触れてはいけないという決まりがあり

 帰郷したロニートが、幼馴染みのドヴィッドに

 気さくにハグをしようとして止められるシーンがあった。

③既婚女性はシェイテル着用

 既婚女性は、髪を剃り、シェイテルというカツラをつける。

 作品内にも、シェイテル専門店のシーンがあった。

④同性愛禁止

 ロニートエスティが関係を持っているのを、ロニートの父に知られ

 父が取り乱す…ということがあったと語られる。

 

 

(感想)

敬虔なユダヤ教徒のコミュニティーに生まれた女性2人が

愛し合いながらも、宗教にはばまれ、別れを選択する。

耐えられずに自由を求めてアメリカへ渡ったロニート

故郷に残るしかなかったエスティ。

エスティは、ロニートの父が実の息子のように可愛がっていたドヴィッドと

結婚し、妊娠。

一度は、ドヴィッドのもとを離れようと考えたエスティだが

NYへ帰るロニートを見送り、ドヴィッドと共に子供を育てていこうと決める。

ニートが去った後のエスティが少し心配になるが、ドヴィッドの"自由"発言、

ニートの変わらぬ愛、お腹の中には赤ちゃん、と

彼女なりに覚悟が出来たのだろう。

冒頭とは、表情が全く違っていた。

さすが、レイチェル・マクアダムス

もちろん、レイチェル・ワイズも美しかった。

8/10点