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フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて Fisherman's Friends (2019)

フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて [DVD]

イギリス南西部コーンウォールの港町ポート・アイザックに実在する漁師バンドの実話を映画化した作品。
ポート・アイザックに旅行で訪れた音楽業界でマネージャーとして働くダニー・アンダーソンは漁師たちのバンド「フィッシャーマンズ・フレンズ」のライブを偶然見かけ、上司から(冗談で)彼らとの契約を命じられ、漁師らを説得に回る。
よそ者として、漁師らはダニーに冷たく当たるが、彼の情熱に、頑なな気持ちが揺らいでいく。

以下ネタバレあり

 

こういうの待ってました!

Way hay and up she rises
Way hay and up she rises
Way hay and up she rises
Early in the morning!

 

イギリス南西部コーンウォールの港町ポート・アイザックに実在する
漁師バンド“Fisherman's Friends”を描いた作品。
レコード会社と100万ポンドの契約を交わし、デビューアルバムが全英トップ10入りを果たすまでが描かれている。映画には、実際のメンバーもどこかに出演しています。(探してみて!)

 

ギルフォードでの事故
2013年2月9日でのライブ会場で、ショーの準備中に重いスチール製のドアが落下。
ツアーマネージャーのPaul McMullenとバンドメンバーのTrevor Grillsが亡くなるという悲劇が。

 

【映画ロケーション】

トリビア情報
ポート・アイザックのピザ店The Angry Anchovyの前にオーウェンの赤いシトロエンが停まっているのが確認できます。

 

ポート・アイザック

 

 フィッシャーマン㈲:映画もそのまま

 

 The Golden Lion

 

ジムの娘オーウェンが経営するB&B
建物の横にある通用口をノックし、ダニーが泊めて欲しいと頼む。

 

 ロンドンへ行き、メンバー同士でおんぶしながら走るシーン:チャンス・ストリート

 

 Drunken Sailorを大合唱するパブ:実際はレンタルスペース

 

 

(実際のバンドの成り立ち)
ポート・アイザックの現役漁師らが歌うコーラスバンド。
伝統的な舟歌がメインだが、民謡やコミカルな歌も歌われている。
現メンバー:
JON CLEAVE, JASON NICHOLAS, JEREMY BROWN, JOHN BROWN, JOHN LETHBRIDGE, JOHN MCDONELL, TOBY LOBBの7名。
(2021年1月、最高齢のバンドメンバー、PETER ROWE氏がお亡くなりに。)
初期メンバーの多くは、ポート・アイザック港から半マイル以内に育った地元民。
メンバーは主に、漁師や湾岸警備隊、救命ボート操縦士等の仕事等を行っている。
2009年、BBCラジオのプレゼンター として有名なジョニー・ウォーカーのマネージャーのイアン・ブラウンがポートアイザックに旅行したことがきっかけ。
翌年の2010年、ユニバーサルミュージックと約100万ポンドのレコーディング契約を結び、ファーストアルバム「Port Isaac’s Fisherman’s Friends」が全英チャートでトップ10入りを果たす。

 

 

映画で一番の盛り上がりをみせるのは、やはりロンドンのバーで、Drunken Sailorを大合唱するシーン。
Youtubeに日本語訳付きのものがあったので、紹介させていただきます。
19世紀初頭orそれ以前に作られたといわれている労働歌で、帆船の船乗りたちがロープを一列になって運ぶ時に歌われたと言われています。
1900年代には、英イートン校のグリークラブでの定番合唱曲となっていたと英語版wikipediaに書かれていました。
イギリスでは、男性合唱の定番曲のようです。

 

実話としても面白いのだが、映画としても完成度が高い。
コメディ作品だが、代々地元で引き継がれていた漁師たちの団結力、登場人物らの男気なども丁寧に描かれ、文句のつけようがない。
10/10点の満点。
観る人をハッピーにしてくれる作品。
お勧めします!