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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇 Color Out of Space (2019)

カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇― [DVD]

 恐怖小説やSF小説の先駆者H・P・ラブクラフトの「ザ・カラー・アウト・オブ・スペース(宇宙からの色/異次元の色彩)」をニコラス・ケイジ主演で映画化したSFホラー。ネイサン・ガードナーと妻のテレサは子どもたちとともに大都会の喧噪から逃れるため、閑静な田舎に移住してきた。しかし、前庭に隕石が激突して以来、一家の生活は心と体に影響を及ぼす地球外変異体との戦いに明け暮れ、理想としていた静かな田舎暮らしは悪夢へと変わってしまう。

以下、少々ネタバレあり

 

宇宙からの色 ラブクラフト傑作集

原作は、H・P・ラヴクラフトSF小説「宇宙からの色」。
1882年の6月、農夫ネイハム・ガードナーの家の井戸の近くに落ちた隕石がもたらした奇怪な事件について、主人公の測量士が話を聞いていくという内容。
既に、何度か映像化されている。

 

 DIE MONSTER DIE(1965)

 

The Curse  (1987)

 

 Die Farbe  (2010)

 

【映画ロケーション】 主にポルトガルでの撮影

冒頭、ラヴィニアが儀式を行っている湖: Lagoa Azul

 

 ガードナー家:ポルトガル・シントラ

 

ガードナーの農場で見つけたという動物の死骸が映るシーン:Nova Medical School

 

 ラスト・ダムのシーン:Castelo de Bode Damポルトガルで2番目に大きなダム)

 

映画製作会社のSpectreVisionと、監督のリチャード・スタンリーは本作を第1作目とする3部作の製作を契約していたが、監督の元パートナーのScarlett AmarisさんへのDVが問題になり、3部作は中止に。
ただ、女性が訴えたのは2014年。
その時は、監督のキャリアに影響がなかったようだ。
この映画の公開後に、改めて問題視され、このような処分になった。

 

(あらすじ)
ネイサン・ガードナーは、妻テレサの手術をきっかけに、亡き祖父の農場に長女ラヴィニア、長男ベニー、次男ジャックと共に移り住むことに。
ある夜、庭の井戸のそばに、隕石らしき物体が落下。
翌朝、市長や保安官、ダム開発のための調査に来ていた水文学者ウォード・フィリップスが訪れ、ニュースとしても報道されることに。
ウォードは、地下水の色が変わっていることに気づき、検査から水が汚染されていることを知り、ガードナー家や周囲の住民らに水を飲まないよう助言する。
隕石らしき物体は、雷雨の後、忽然と消滅。
その後、妻テレサや農場の動物らに異変が起こっていく…。

 

原作者のハワード・フィリップス・ラヴクラフト(H・P・ラヴクラフト)の作品を読んだことがないので、詳しくは紹介出来ないが、ファンが見ると、ところどころで関連されるものが映っているようです。
また、リチャード・スタンリー監督が過去に手掛けた作品も知っているとなお良いようです。

私は残酷なシーンが苦手なので、あまり楽しめませんでしたが、原作は是非読んでみたいと思っています。
6/10点 スプラッター、動物の惨殺などが苦手なので-1点。