離婚したばかりのグレッグ・ウィットルは、仕事に集中出来ない日々が続き
職務怠慢を理由に会社を解雇される。
ショックを受けたグレッグは、解雇を言い渡した上司のビョルンを突き飛ばし、
ビョルンはテーブルの角に頭をぶつけて死んでしまう。
パニックになったグレッグは、ビョルンの死体をカーテンの後ろに隠し、
会社の向かいにあるバーへ逃げ込む。
グレッグが、カウンターでお酒を飲んでいると、見知らぬ女性が話しかけてきて
この世界は、自分が作り出したシミュレーションの世界だと説明し始める。
以下ネタバレあり
【映画ロケーション】
グレッグ・ウィットルが働いていた会社:ロサンゼルス サンタフェAve
イザベル・クレメンスが住んでいた橋の下のスペース:ロサンゼルス
もうひとつの世界で目覚めた建物:Mestrovic Gallery(クロアチア)
ホログラムの人々が行き交うシーンが印象的
海辺のヴィラ:Villa Tomić Lopud
撮影のため、主演の2人はロプド島に3日間滞在したとネット記事に書かれていました。
(個人的解釈のねたばれ感想)
マトリックス?と思ったが、全ては主人公の妄想の世界、ということだと
勝手に判断した。
ケガ?もしくは病気で、薬物依存(鎮痛剤依存)になった主人公。
(息子が、父はいつも、どこかが痛がっていると文句を言っていた。)
最近は、夢の家(女性)を描いてばかりで、仕事に手がつかない。
正常な生活が送れない中、離婚+解雇+殺人、というショックで
脳内パラレルワールドに逃げ込んでしまったのだろう。
まず、自分が描いていた美女(イザベル)が現れる。
実際にイザベル(のような女性)はいたのだろうか?
ドラッグは飲んでいたのか?
もしくは、最初から最後までイザベルは幻覚だったのか?
上司の件は、偶然が重なり、本当に事故死に?
幻覚が入り混じった現実世界を漂いながら、ホームレスとなり、
椅子に座り眠りこんだことで、あの南の島へとトリップしたのだろう。
目覚めると、グレッグは、”博士”と呼ばれる人物に。
妻イザベルは研究者で、彼と共にブレインボックスという機械につながれ
シュミレーションの世界を生きていたと説明される。
彼らの家は、グレッグが描いていたあの理想の海辺のヴィラ。
お金不自由しない日々、まさに彼にとって天国。
この世界に居続けていたいと思うグレッグだが、何故だかイザベルは
研究のため!と、グレッグをシュミレーションの世界へ引き戻そうとする。
結果、夢のようなあの世界に2人で戻ることが出来なくなり
彼は、シュミレーションの世界にとどまることを決め、自らリハビリ施設へ。
全てを無くした彼の支えは、彼を父と呼ぶ娘エミリーのみ…、というラスト。
監督からの解説(完全版)があったら読みたい。
でも、何となく深追いせずに、この映画はこのへんで。
観ていて少し酔った。
7/10点