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ブリス  たどり着く世界 Bliss (2021)

ブリス ~たどり着く世界~

離婚したばかりのグレッグ・ウィットルは、仕事に集中出来ない日々が続き

職務怠慢を理由に会社を解雇される。

ショックを受けたグレッグは、解雇を言い渡した上司のビョルンを突き飛ばし、

ビョルンはテーブルの角に頭をぶつけて死んでしまう。

パニックになったグレッグは、ビョルンの死体をカーテンの後ろに隠し、

会社の向かいにあるバーへ逃げ込む。

グレッグが、カウンターでお酒を飲んでいると、見知らぬ女性が話しかけてきて

この世界は、自分が作り出したシミュレーションの世界だと説明し始める。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

【映画ロケーション】

 

 グレッグ・ウィットルが働いていた会社:ロサンゼルス サンタフェAve

 

イザベル・クレメンスが住んでいた橋の下のスペース:ロサンゼルス

 

もうひとつの世界で目覚めた建物:Mestrovic Gallery(クロアチア

ホログラムの人々が行き交うシーンが印象的

 

海辺のヴィラ:Villa Tomić Lopud 

撮影のため、主演の2人はロプド島に3日間滞在したとネット記事に書かれていました。

 

 

(個人的解釈のねたばれ感想)

マトリックス?と思ったが、全ては主人公の妄想の世界、ということだと

勝手に判断した。

 

 

ケガ?もしくは病気で、薬物依存(鎮痛剤依存)になった主人公。

(息子が、父はいつも、どこかが痛がっていると文句を言っていた。)

最近は、夢の家(女性)を描いてばかりで、仕事に手がつかない。

正常な生活が送れない中、離婚+解雇+殺人、というショックで

脳内パラレルワールドに逃げ込んでしまったのだろう。

 

まず、自分が描いていた美女(イザベル)が現れる。

実際にイザベル(のような女性)はいたのだろうか?

ドラッグは飲んでいたのか?

もしくは、最初から最後までイザベルは幻覚だったのか?

上司の件は、偶然が重なり、本当に事故死に?

 

幻覚が入り混じった現実世界を漂いながら、ホームレスとなり、

椅子に座り眠りこんだことで、あの南の島へとトリップしたのだろう。

 

目覚めると、グレッグは、”博士”と呼ばれる人物に。

妻イザベルは研究者で、彼と共にブレインボックスという機械につながれ

シュミレーションの世界を生きていたと説明される。

彼らの家は、グレッグが描いていたあの理想の海辺のヴィラ。

お金不自由しない日々、まさに彼にとって天国。

 

この世界に居続けていたいと思うグレッグだが、何故だかイザベルは

研究のため!と、グレッグをシュミレーションの世界へ引き戻そうとする。

結果、夢のようなあの世界に2人で戻ることが出来なくなり

彼は、シュミレーションの世界にとどまることを決め、自らリハビリ施設へ。

全てを無くした彼の支えは、彼を父と呼ぶ娘エミリーのみ…、というラスト。

 

 

監督からの解説(完全版)があったら読みたい。

でも、何となく深追いせずに、この映画はこのへんで。

観ていて少し酔った。

 

7/10点