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MORTAL モータル (2020)

MORTAL モータル(字幕版)

ノルウェー西部の荒野で、アメリカ出身の青年エリックは誤って少年を殺害し

逮捕される。

心理学者のクリスティーンは、エリックと面会し、彼が故意に人を殺すようには

思えず、何が起こったのか探ろうとする。

アメリカ大使館は、彼の身柄引渡しを要求し、彼をヘリコプターで連れて行くが…。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

いちばんわかりやすい 北欧神話 (じっぴコンパクト新書)マイティ・ソー (ディズニーストーリーブック)

 ノルウェー(北欧)+雷を操る能力、とくれば、北欧神話の神・トールと

すぐに気づく方も多いだろう。

Thursdayの語源になった神としても有名。

マーベルのアメコミに登場するスーパーヒーローの「マイティ・ソー」の

ベースとなった神様。(トール(Thor)を英語読みすると、ソー。)

<トールの必需品> ・ミョルニルというハンマー

          ・メギンギョルズという力帯(おなかにつけるとパワー2倍!)

          ・ヤールングレイプルという鉄の手袋

           ミョルニルを持つために必要な手袋と言われている。

主人公エリックは、トールの子孫という設定。

強大な力を使いこなせないところが、難点。

 

 

 

【映画ロケーション】

 

冒頭、長髪のエリックが町を歩くシーン。(その後診療所で薬を調達。)

Hardanger Hotel前あたり。

 

クリスティーン・オースの自宅近辺 駐車場 :Odda Churchそば

車に乗ろうとしたクリスティーンに、声をかけるエリック。

 

エリックを車に乗せたクリスティーンが、途中薬局によるシーン。 

Femina frisørsalong:右側の美容院は看板そのまま。

 

農場へ行く途中に立ち寄ったガソリンスタンド:Esso Kinsarvik

 

橋のシーン: ハダンゲル橋

 

 

(ネタバレあらすじ)

 

ノルウェーの荒野で、野宿する男性。

町の診療所へ忍び込み、薬等を盗み、ガソリンスタンドのトイレで

火傷の処置をし、伸びた髪を切っていた。

野宿場所へ戻る途中、地元の若者に絡まれ

「自分に触るな」と警告するが、少年は男性につかみかかる。

その瞬間、少年はその場に倒れ、意識が無い状態。

ほどなく男性は逮捕される。

 

臨床心理士のクリスティーン・オースは、警察からある容疑者から

話しを聞くよう依頼される。

男性はエリックと言い、オルダルの農場の火災事故の容疑者でもあった。

アメリカ系ノルウェー人のため、英語しか話せない。

親身に話を聞くクリスティーンに対し、エリックは自分の力を披露する。

水を操り、机を燃やし、手のひらに火傷を負ったエリックの力は暴走していき

警察署全体が燃えはじめる。

クリスティーンは、恐怖を抑えれば力をコントロールできるとエリックを

励まし、心を落ち着かせ深呼吸をするよう声をかけ続ける。

クリスティーンのおかげで、エリックは力を抑えることが出来た。

 

米国大使館のコーラは、エリックをすぐに帰国させると言い、ヘリコプターで

エリックを連れて行くが、鎮静剤が切れたエリックが機内でパニックになると、

天候が悪化し、ヘリはフィヨルドに落下。

コーラに救命処置をしたのち、エリックはその場から逃げ出す。

 

エリックは、クリスティーンを待ち伏せし、声をかける。

クリスティーンは、知り合いの小屋にエリックをかくまうことにする。

エリックは、親戚の農場へ行った時に初めて力が爆発し

気付くと周りが燃えていたと説明する。

クリスティーンは、彼が小屋の周囲の植物らを急速に成長させていることにも

気づく。

 

クリスティーンは、再度農場へエリックを連れて行くことに。

途中、車が事故を起こし、ヒッチハイクをし移動するが、ハダンゲル橋で

アメリカ側や警察に囲まれてしまう。

橋の上で、落雷を引き起こしたエリックは、力尽き倒れるが

エリックの捜査を担当した保安官が、神を信じると言い、2人を病院へ

連れて行ったあと、農場へ連れて行くと二人の味方になってくれる。

 

 

橋の上で雷を操るエリックの動画がネット上にアップされ、

彼は北欧神話の雷神トールだと言う人も現れる。

 

病院では、心停止になったヨルゲン少年の心臓をよみがえらせ

病院の外には、エリックを待つ人々が大勢集まっていた。

 

神話の本

”トールたち神々が、ラグナロクで滅びた後

彼の息子がアスガルドの跡地に農場を作った。

新たな世界を築き、神々の英知を守り、神々の帰還に備えた。”

親戚の農場=アスガルド跡地

エリック=トールの子孫

 

焼け落ちた農場

地下室の入り口らしき扉を発見し、掘り起こすことに。

アメリカ側は、エリックへの攻撃の準備を始める。

地下には、神々の言葉(ルーン文字)が刻まれた石碑が多数発見される。

エリックの夢に出てきた、大きな木が刻まれた石碑もあり

石の箱 ・ヤールングレイプル(手袋)

    ・メギンギョルズ(帯)

    ・ミョルニル(ハンマー)

からは、トールの身につけていたものが発見される。

手袋と帯をつけ、ハンマーを持ったエリックが地上に現れると

アメリカ大使館のコーラが、攻撃を指示。

しかし銃弾は、エリックに近づいたクリスティーンの頭に当たってしまう。

エリックは、生き返らせようとするが、彼女は即死の状態。

激怒したエリックの力が暴走し、農場の周囲に何本もの雷が落ちる。

 

 

ラスト(ニュースの声)

農場での出来事は、“オルダルの惨劇”と呼ばれ、犠牲者数も不明だと説明が入る。

トール信仰が過熱。

エリック・バーグランドは逃走中、足取り不明。

~終~

 

 

 

マイティ・ソーは、アメコミヒーローとして面白いけれど

この映画の主人公のほうが、親近感は持てる。

ヘタにマッチョでないところも良い。

あのトールの三種の神器を、子孫に引き継ぐことが出来るよう

彼に家族が出来ることを願っています。

フィヨルドの風景も美しい!

ロケ地探しも楽しめました。