トーマス・ウェブは、大学卒業後、未だに進路を決められずにいた。
友人のミミを愛していたが、ミミからは一夜だけの関係だと言われてしまう。
ある日、トーマスと同じアパートにジェラルドという中年男性が引っ越してくる。
トーマスは、ジェラルドに恋愛相談をするようになるが…。
以下ネタバレあり
映画のタイトル“The Only Living Boy in New York”は、サイモン&ガーファンクルの名曲から。
【映画ロケーション】
トーマスのアパートメント:151 Ludlow St
現在は、右隣のビルと共にリニューアルされ、グレーな外壁に。
トーマスの実家:34 W 74th St
ダコタ・ハウスに近い、ゴージャスなアパートメント
父の不倫を知った店:The Box 舞台でショーが行われるナイトクラブ
父の不倫を知った後、トーマスが父と会ったレストラン。
The Grand Central Oyster Bar & Restaurant(グランドセントラル駅構内)
何故か、品川駅構内に世界2号店がある。
トーマスがミミとこっそりジョアンナを見張るシーン:Bryant Park
書店のシーン:Argosy Book Store (動画は映画とは関係ありません。)
ジェラルドがトーマスに真実を話すシーン:Brooklyn Inn
(あらすじ)
主人公のトーマス・ウェブは、大学を卒業した作家志望の青年。
アッパーウエストサイドにある実家を離れ、ロウアーイーストサイドにあるアパートで1人暮らしをしていた。
友人のミミに恋していたが、彼女からは一晩だけの関係だと断られてしまう。
ある日、彼のアパートにW.F.ジェラルドという中年男性が引っ越してくる。
彼にミミとのことを相談したことで、親しくなっていく。
ミミとナイトクラブにいったトーマスは、父が若くて美しい女性と店に来ていた様子を目撃し、ショックを受ける。
精神的に不安定な母を心配したトーマスは、翌日、父を呼び出し、追及しようとするがうまく話しだせず、代わりに相手の女性を尾行しはじめることに…。
(ネタバレ感想)
ニューヨーク育ちのボンボン、書店で出会った女性(ミミ)に片思い中。
精神的に不安定な母、若い美女と不倫中の父、同じアパートに住む年上の良き相談相手、そして、ニューヨークの街並み。
何だかワクワクする設定だな…と思いながら観ていると、いきなり父の不倫相手のジョアンナと関係を持ってしまうボンボン。
え?ミミのこと、信じられないほど美人だと言ってたのに!
ジョアンナと関係を持った後も、ミミとも会うトーマス。
何だかドロドロになってきた?
隣人のW・F・ジェラルドも、もしやきな臭い?と心配しながら観続けていると、驚くべき真実が。
ハッピーエンドでほっとする。
最後まで観た後、NYの風景を楽しむために、改めて観なおす。
よくよく考えると、007な父、そしてファンタビ兄。
ニューヨーカーじゃないけど、ラストのセントラルパークでの2人の後ろ姿のシーンがとても美しかった。(セントラルパークを歩くには、あとどれくらいかかる?)
個人的には…
主人公よりも、還暦を過ぎたピアース・ブロスナンとジェフ・ブリッジスが素敵だった。
脇役だがテイト・ドノヴァンも良かった。
爺とニューヨークを愛でる作品として、お勧めします。