Netflix公式サイトよりあらすじ抜粋
海辺の町で若い女性が暴行される事件が起きる。
調査に乗り出した町のセキュリティ専門家とその家族は、やがて秘密とうそが
絡み合う巨大な渦に巻き込まれていく。
以下ネタバレあり
原作は、2009年に出版された、Stephen Amidonの同名タイトル“Security”。
映画では、イタリアの海辺の街が舞台になっているが、原作はアメリカの
マサチューセッツ州が舞台になっている。
作者は、米マサチューセッツ州とイタリアのトリノに家があるという。
(書籍あらすじ)
マサチューセッツ州ストーンリーは、大学の街で、お金持ちが山の休暇に訪れる
安全なイメージの街。
リッチな顧客がメインのセキュリティ会社、”ストーンリー・センチネル・
セキュリティ”のオーナーは、深夜に、顧客のドイル・カトラーの家の警報を受け
現場に向かうが、特に問題はなく定期的な確認をして終わる。
しかし、その後、地元の少女が、カトラー家で暴行を受けたと訴え…。
【映画ロケーション】
オープニングのビーチのシーン:Bagno Piero (伊 Forte dei Marmi)
冒頭、主人公が夜車を走らせる道:Duca D'Aosta通り
セキュリティ会社事務所外観:Bagno Piero内建物
娘にSNSの写真を見せ、ミラノに行ったことを追求するシーン。
テープカットのシーン:Forte Lorenese
(ネタバレあらすじ)
映画の舞台
イタリアの美しい海辺の街、フォルテ・デイ・マルミ。
少女暴行事件
被害者:マリア・スペッツイ
暴行被害を受けたマリアは、住宅街のインターホンを鳴らし、助けを求める。
主人公:ロベルト 警備会社の責任者
報告を受け、少女(マリア)を探すが、見つからず。
かわりに、不倫相手のエレナの息子、飲酒運転するダリオを発見。
家まで連れて帰る。
ロベルトの家族
妻:クラウディア 市長選に出馬(野心家)
娘:アンジェラ 学生 文学を教える教師のステファノ・トンマージと恋人関係
夫婦仲は冷めきっている。
夫婦で、子育てに関し(娘の監視等)衝突している。
容疑者 ワルテル・スペッツィ
インターフォンで助けを求めた少女が、マリア・スペッツイと判明。
暴行したのは、父ワルテルではないかと疑われ、警察に拘束される。
ロベルトは、監視カメラで逮捕の様子を確認し、警察へ。
ワルテルと古い知り合いであるロベルトは、ワルテルが娘に暴行するとは思えず
警察で確認すると、酔ったワルテルが帰らない娘を心配し、騒ぎを起こしただけ
だったことが判明する。
ワルテルは、釈放。マリアも退院し、帰宅。
資金集めパーティー
市長選に出馬するクラウディアは、資金集めパーティーを開く。
地元の有力者:ピラティ クラウディアへ資金提供
注:他人の肌に触れることが出来ない。
クラウディアは、街の安全保障強化を約束。
青い薬
娘アンジェラが精力剤(青い薬)を購入していたことが発覚。
(以前、アンジェラが、ステファノに飲ませようとし、断られる。)
⇒両親は、娘が歳の離れた男性と関係を持っていると察する。
ピラティ家の監視カメラ映像
ロベルト、ピラティの自宅の監視カメラの調整に。
⇒事件があった夜、マリアとダリオがピラティ家でワインを飲んでいる姿が!
⇒ピラティではない、もう一人の男性の姿。
ピラティ家の映像が、消去されていることが発覚。⇒妻クラウディア
ダリオの証言
ダリオは、レストランでの仕事を辞め、ピラティ家で働くように。
(レストランで、ピラティから直接声をかけられ、報酬の良さに惹かれ。)
ピラティ家で酔っていたマリアを介抱するため、コーヒーを飲ませ、
その後、車でマリアを送ったと説明。
アンジェラの過去
父ロベルトと母クラウディアは、娘アンジェラに幼少期の事件を話す。
母は、公園でアンジェラを見失しない、メリーゴーランドの裏手で
ワルテル・スペッツイから精液をかけられたところを発見したと話す。
父は、精液ではなく尿だったと説明し、二人の意見が食い違う。
アンジェラは、ワルテルが立小便をしていたことを思い出す。⇒性的被害無し
母は、娘を見失った自分の過失をワルテルに押し付けようとし、事実をすり替えた。
ステファノ・トンマージの正体
ロベルトは、娘アンジェラの携帯を追跡し、交際相手がステファノだと知る。
⇒ピラティ宅にいた男性=ステファノ
アンジェラがステファノを責めると、実は、ピラティのゴーストライターの
仕事をしていると説明。
2人でやり直そうと言うアンジェラをステファノは突き放す。
ワルテル・スペッツイの動画拡散
マリアの父ワルテルの動画がネット上に拡散される。⇒ワルテルに改めて容疑が
ワルテルのため、事件当日のピラティ家の映像を入手したロベルトは、
ダリオの証言が嘘だと知る。
ロベルトは、ワルテルから、アルコール依存でみじめな自分が疑われるのは
当然のことだと聞かされ、無実の罪を受け入れるほど追い詰められていることを知る。
ダリオの告白
レストランで働くイケメンのダリオは、女性たちから注目の的だった。
ダリオは、客として来ていたピラティから、家で働いてほしいと誘われる。
仕事:若い女性とピラティの家で性行為をする
その様子を盗撮していたピラティ。(性的不能者ということらしい)
ステファノが連れてきたマリアとダリオは、ワインを飲むが
酔い覚ましのため(と嘘をつき)、ピラティがマリアにコーヒーを飲ませる。
ソファーで眠りこけたマリアをピラティが襲おうとしていたため、
ダリオが助けようとするが、ピラティに追い出される。
ピラティが、マリアに暴力をふるっていたのを目撃するが、助けられず
いまだ後悔するダリオ。
ワルテルの復讐
真実を知ったマリアの父ワルテルは、刃物を持ってピラティのもとへ。
ピラティは、「ダリオに責任がある。」と追い返す。
ワルテルは、次にダリオの自宅へ。
エレナとの新生活を考え、エレナの家にいたロベルトが、ワルテルを説得しするが
駆けつけた警察に、刃物を持ったワルテルは射殺されてしまう。
映像公開
ワルテルが射殺され、ショックを受けたロベルト。
改めて、監視カメラを確認し、マリアに飲ませたコーヒーにピラティが
薬を混ぜた瞬間が録画されていたことに気づく。
監視カメラの映像を編集し、ロベルトの警備会社に登録する家全てに、
動画を公開し、街の人々は事件の全貌を知ることになる。
~終~
美しく安全だという街の人々には、裏の顔、隠したい秘密があった。
クラウディアは、野心家で、失敗を認めない自己中の性格のよう。
娘のアンジェラの幼少期の事件も、自分が娘を見失ったという失敗を
性的な目的でワルテルが連れ去った、と勝手に書き換え、騒動にした結果だった。
(タイミング悪く、立小便するワルテルと、アンジェラが鉢合わせをしただけ。)
その騒動が原因で、ワルテルは街の住人から色眼鏡で見られるようになったはず。
ロベルトは、謝罪の意味もありワルテルを気遣っていたのだろう。
あのような気性が荒い妻との生活では、気が休まらないのは明らか。
ロベルトは、心休まる相手としてエレナと不倫をする。
野心家のクラウディアは、鼻息荒く、市長選に出馬。
大口の資金援助者は、街の有力者ピラティ。
マリアの事件にピラティが関わっていると知りながら、選挙のために目をつぶる。
さらに、ピラティ家の監視カメラ映像を削除。
市長になるためなら、見てみぬふりが出来る人間。
ピラティは、性的不能者で、他人の肌に触れられない。
彼は性欲を、美青年のダリルと少女たちの性行為を盗撮することで満たしていた。
お金で、クラウディアを黙らせ、証拠も隠滅。
マリアの事件で、ワルテルが警察に逮捕されようが、知らぬ存ぜぬ。
ワルテルに押しかけられても、ダリルの責任だと罪を擦り付ける最低な男。
かつて作家だったステファノ。
今は、ピラティのゴーストライターを請け負い、コバンザメ状態。
学校の文学の教師として、女生徒らにキャーキャー言われ、調子に乗る。
生徒の1人、アンジェラと肉体関係を持ち、仕事が順調だと嘘をつく。
次第にぼろが出て、アンジェラに本当のことを言い、彼女を突き放す。
まともな大人はいないのかい!
その後は、観る人のご想像に…という終わり方。
まともな街の住人達が、平和に暮らせますように。