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スポンティニアス Spontaneous (2020)

スポンティニアス

マーラ・カーライルが通う学校で、生徒らが突然爆発して亡くなるという怪現象が相次いで起こる。自分や友達がいつ爆発するのか分からないという恐怖の中、マーラは、自分に思いを寄せるディラン・ホヴメイヤーと共に、日々を大切に生きていこうとするが…。

以下ネタバレあり

 

Spontaneous

原作は、アーロン・スターマーの同名小説。(2016)

 

人が爆発するシーンには、最後まで慣れなかったが、ラストをどう描くのかが気になって、最後まで観続けた。
ジャンルを"青春ラブストーリー"と説明されているサイトも多いが、スプラッターな映像が苦手な人にはお勧めできない。

 

【映画ロケーション】

 学校のシーン:Thomas Haney Secondary School (imdbより)

 

ディランが爆発し、全身血だらけのマーラが、呆然とした表情で道路を歩くシーン。
Florens Hair Cuts店の前あたり(Port Coquitlam)

 

 ※ネタバレ注意
(あらすじ)
生徒が爆発
コヴィントン高校へ通うマーラ・カーライルのクラスで、授業中、マーラの前の席のケイトリンが突然爆死する。
彼女の葬儀の後、マーラが親友のテスとお茶をしていると、同じクラスのディランに声をかけられ、幻覚キノコを勧められる。
初めて幻覚キノコを体験したマーラは、ディランと仲良くなる。

ハロウィン・パーティ
学校でハロウィン・パーティーが行われ、マーラは映画「キャリー」の白いドレス姿で登校すると、すぐにディランから声をかけられる。
ディランが、以前からマーラが好きだったことがわかり、その夜、2人はデートを兼ねて、アメフト部の試合を観に行くことに。
しかし、そこでアメフト部の部員が爆発してしまう。

ホーム・パーティー
落ち込むマーラのもとに、ディランが車でホーム・パーティーに行こうと車で迎えに来る。
2人は、庭に出てキスをしていたが、家の中から爆発音がして、皆が外へ逃げ出してきた。また1人、爆死してしまう。

FBI捜査
コヴィントンの呪いと呼ばれた連続爆死事件を、FBIが捜査を開始。
マーラらは、FBI捜査官カーラ・ロゼッティから捜査協力を依頼される。
何か証拠がないかとテスとともに考えていた中、双子のダルトン兄妹からドラッグを買ってほしいと頼まれ、マーラは全部買い取ることに。
ドラッグを隠し場所へ双子と共に車で向かうが、運転していたジョー・ダルトンが爆発し、その後、ジェンナ・ダルトンも爆発。
横転した車から逃げ出したマーラは、近くの小川で血を洗い流していた。

隔離施設へ
ディランが、FBIに連絡をし、現場でマーラを発見する、ほっとした矢先、白い医療用のジャンプスーツを着た者達が現れ、2人は隔離施設へ連行される。
そこには、クラスメイト全員が集められていた。
検査や投薬をされながら、クラスメイトらと何事も無く過ごしていたが、また1人皆の前で爆死してしまう。
その後も、研究と投薬が続けられるが、爆死は続いていく。
開発により、治療薬が完成し、爆死もおさえられたため、生徒らはそれぞれ日常生活へ戻ることになる。

学校へ
両親やディランと悔い無く楽しく過ごそうと決めたマーラ。
登校も可能になり、クラスで今後の治療について説明を受けていた。
完全に治す根治薬ではなく、対症療法で対応していくという説明の中、スティーブが爆死。
教室から逃げ出すが、クラスメイトが次々と連鎖反応のように爆死していく。
マーラは、親友のテスを見失い、さらなる爆死が続く中、ようやくディランと再会し、喜びあった瞬間にディランが爆死してしまう。

自暴自棄
ディランの死後、自暴自棄になったマーラは酒に溺れ、ディランの葬儀にも参列せず、親友テスからも距離を置かれるようになる。
ネットで、マーラがコヴィントンの呪いの張本人だと書かれているのを見て、自分を責めるようになる。
その後、プロムに出席したマーラは、そこでも酒を煽り、檀上へあがるとコヴィントンの呪いは自分が原因だと語り始める。
しかし、他の生徒らも、自分のせいだと懺悔しだし、他のクラスメイトらも自らを責め、苦しんでいたことを知る。
プロムの帰り、ディランの墓へ行ったマーラは、ディランの母と会い、フロリダで陥没穴に落ち行方不明になった男性の話を聞かされる。
男性には罪はないし、マーラたちにも罪は無く、悪党かどうかも関係なく、これが人生なのだと話し、2人はディナーの約束をする。

卒業後の日々
両親に謝罪をしたマーラは、卒業後、ディランが買った車に乗り自宅を出ることに。
新たに開発された薬(スヌーズボタン)は、効果があり、爆死はおさまったようだ。
コヴィントン高校は、閉鎖後、取り壊しが計画されている。
マーラは、テスとともに夢だったビーチハウスで、裸足で水タバコを吸いながら次に起こることは良いことだと願い、日々を大切に生きている。
~終~

 

映画「キャリー」や「E.T.」など、有名映画にちなんだシーンもある。
恋人のディランを目の前で亡くしたあと、全身血だらけで街を彷徨うシーンは血を浴びせられたキャリーを彷彿とさせる。

爆死、というのは極端な表現だが、コロナ渦の時代と重なり、日々を大切にしていこうというメッセージには、共感できた。
しかし、何度観ても爆死シーンは怖くて寿命が縮む思いがします。
苦手だ。