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FOR LIFE Season1 全13話 (2020)

無実の罪で終身刑を言い渡されたアーロン・ウォレス。
冤罪を証明するため、獄中で法律を学び、弁護士資格を取得。
自分と同じように冤罪で服役する刑務所仲間や、自らの事件の再捜査のため法廷に立ち、戦っていく。

以下ネタバレあり

 

アイザック・ライト・ジュニアの実話から、インスパイアされて作られた作品。
1991年、コカインの密売で有罪の評決を受け、終身刑を言いわたされるが、1997年に再審で無罪を勝ち取った人物。
ニュージャージー州立刑務所内にある組織「囚人パラリーガル協会(the Inmate Legal Association)」でパラリーガルとして活動し、20人の囚人仲間を救ったという。
実際は、獄中で弁護士資格は取得しておらず、無罪を勝ち取った後、大学で4年間ロースクールで3年間学んだ後に、弁護士資格を取得したという。

 

アイザック・ライト・Jr氏の元妻は、サンシャイン・ライトさん。
ドラマ「男女7人秋物語」の主題歌で大ヒットした、森川由加里さんの「ショウ・ミー」は、サンシャインさんがメンバーだったThe Cover Girlsの歌。
アイザック・ライト・Jr氏は、The Cover Girlsの音楽プロデューサーだった。

 

(エピソード imdbより)
1話 Pilot エピソード
2話 Promises 約束
3話 Brother's Keeper 兄弟のきずな
4話 Marie マリー
5話 Witness 証拠
6話 Burner 携帯電話
7話 Do Us Part 二人を分かつまで
8話 Daylight 日の光
9話 Buried 埋もれた事実
10話 Character and Fitness
11話 Switzerland
12話 Closing Statement 
13話 Fathers 父親たち

 

(キャスト)
家族

主人公:Aaron Wallace 元ナイト・クラブのオーナー 無実の罪で終身刑
妻:Marie Wallace 看護師 アーロンの友人Darius Johnsonと同棲中
娘:Jasmine Wallace 学生 父を応援するサイトを立ち上げる 妊娠中

刑務所
刑務所所長:Safiya Masry 主人公の味方 改革派 ドラッグ撲滅+治療等
看守長(刑務官長?):Frank Foster 所内でのドラッグ売買で私腹を肥やす
囚人:Jamal Bishop 囚人仲間(親友) 妹を守るため、DVな恋人を殺害し服役
囚人:Hassan Nawaz アーロンが弁護を請け負う 弟が警官
囚人:Cassius Dawkins 移送されてきたギャングのリーダー (悪役)
囚人:Wild Bill Miller  ネオナチのリーダー

その他
協力者:Henry Roswell アーロンの再審のため協力 元NY州上院議員
検察官:Glen Maskins NY司法長官選挙立候補 (悪役)
所長の恋人:Anya Harrison NY司法長官を目指しGlen Maskinsと選挙で争う
NY司法長官:Alan Burke 退任予定 (悪役)

 

※ネタバレ注意※ (S1最終回のネタバレあり)

【事件の経緯】
きっかけ
レクシー・リチャードソン
アーロンの経営するナイトクラブで、薬物過剰摂取により倒れ、病院へ運ばれる。
薬物:アーロンは無関係 アーロンの友人が売買。

政治的陰謀
スペンサー・リチャードソン:NYの有力者
地方検事局へ連絡
グレン・マスキンズ:リチャードソン氏の連絡から1時間で病院へ到着。
リチャードソン氏の支援を得るため、成果を出そうと考える。

マスキンスの計画
成果=リチャードソン氏の娘が倒れたクラブの経営者(アーロン)の逮捕
潜入捜査官:アーロンのクラブへ潜入⇒偽証
アーロンの友人:検察からの脅迫⇒偽証
その他証人:偽証

終身刑
司法取引を断り、無罪を訴えるが、数々の偽証等により有罪(終身刑)に。
2日足らずでの、スピード判決。

弁護士資格取得
アーロンは、刑務所長の協力もあり、服役しながら弁護士資格を取得。
元NY州上院議員のヘンリー・ロズウェルに協力してもらい、証拠集めをし、再審を目指す。
囚人らの弁護も始め、裁判所へ出廷も。⇒マスコミも注目し始める。

支援サイト
ジャスミンが、父アーロンの冤罪をはらすための支援サイトを立ち上げる。
様々な情報が、サイトに集まってくる。
⇒薬物過剰摂取で倒れた少女に関する情報を得る

ニューヨーク司法長官選
Glen Maskins vs Anya Harrison
ハリソンは、アーロンが服役する刑務所の所長の恋人。
マスキンズは、アーロンも所長も選挙の邪魔になると考える。
所長への攻撃:凶悪犯カシウス・ドーキンスを故意に移送させる。⇒刑務所内の混乱
アーロンへの攻撃:裁判の邪魔(証人を出国させる等)⇒再審の邪魔

刑務所の混乱
カシウス・ドーキンスの移送。⇒黒人ギャング団、勢力拡大
看守長への脅迫:カシウスが手下を使い、看守長の家族を人質にし脅迫
        ⇒看守長は、カシウス側に。ドラッグの提供。
アーロンへの圧力:携帯電話を脅し取る
         電話の占領(アーロンには使わせない)
         様々な圧力をかけ、屈服させようとする。
ジャマルの計画:
再審まであと一歩のアーロンのため、カシウス殺害計画をたてる。
アーロンが来ないようメッセージを残し、中庭でカシウスの首に切りつける。
アーロンは、ジャマルを救うため、カシウスを殴る。
カシウスと敵対する囚人らも加勢し、大暴動に発展看守が亡くなり、囚人らも大怪我を負う。

暴動事件に関する処分
・看守長は、カシウスとの関係が判明し、クビに。
 頼りにしていた組合からの力添えも無く、自殺。
・所長もクビに。⇒新所長は、マスキンズ側。アーロンの行動を監視。
・囚人らの私物は全て没収。⇒アーロンの裁判関係の書類等も奪われる。
・薬物依存プログラム中止。
・アーロンを暴動の中心人物だと報道させる。

再審申請
・リチャードソン親子を法廷に呼ぶ。
 娘レクシーが、高1から薬物摂取していた証言も得る。
・リチャードソン氏の証言:
   娘の薬物過剰摂取
   クラブの店員は、救急車を呼ばず、娘を病院へ置き去り。
   有力者からの連絡で、マスキンズがかけつける。
   「クラブ側の責任。償わせる。」とリチャードソン氏に告げる。
   ⇒アーロン逮捕
   その後、地区検事長選挙、司法長官選挙にも多額の支援をしたと証言。

選挙結果
ニューヨーク司法長官選挙は、マスキンズの勝利。

再審決定
裁判長は、リチャードソン氏の娘の過剰摂取が引き金で、捜査が始まったことを見過ごせないと語り、再審が認められることに。

リチャードソン氏
⇒マスキンズに電話。「何とかしろ!」
無実の男性を終身刑にしたことにショックを受けていた。

マスキンズからの提案(脅迫)
マスキンズは、アーロンに会いに直接刑務所へ。再審の権利を放棄しろと脅迫する。
⇒アーロンの妻:レクシーのカルテに関しての証拠改ざんの罪で追及
        ロドリゲスの訴訟時の証拠改ざんも併せて追及。
ジャマル・ビショップ:殺人未遂容疑で起訴
再審を辞めれば、家族も友人のことも見逃すと説明。
所長は、刑務所の封鎖を解除。アーロンの移送は、無期限延期となる。

囚人らが中庭に現れ、アーロンに身の危険が迫る…。
~続く~

 

アーロンが狙われた理由が、有力者からの支援目的だとわかり、納得する。
その有力者であるリチャードソン氏は、黒人で、アーロンに同情している様子。
再審で、無罪が証明される日も近いかもしれない。
しかし、あのマスキンズが司法長官になってしまった。
更に、何でもありの状況にはならないのだろうか?
とことん邪魔されそうで怖い!
しかし、あらためて実話というのが、恐ろしい。