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ねじれた家 Crooked House (2017)

Agatha Christie's Crooked House [Region 2]

大富豪アリスティド・レオニデスが、何者かに毒殺される事件が起こる。
私立探偵のチャールズ・ヘイワードは、レオニデスの孫娘で、かつて恋人だったソフィア・デ・ハヴィランドから捜査を依頼されることに。
莫大な遺産を巡り、お互いを牽制し合う”ねじれた”一族。
全員に殺害の動機があることが判明した頃、第2の殺人が起きてしまう。

以下ネタバレあり

 

原作

ねじれた家 (クリスティー文庫)

原作は、アガサ・クリスティーの同名小説「ねじれた家」(1949)。
映画と原作の異なる点:
・チャールズ・ヘイワードは、外交官。(映画では私立探偵に)
・チャールズとソフィアは、婚約者同志。(映画では、元恋人同士に)
・チャールズの父は、ロンドン警視庁副総監。(映画では、既に死亡している。)
・ラストのカーチェイス。 等

 

ロケ地

 
 
 
 
 
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大富豪レオニデスの豪邸:Tyntesfield House(イギリス)

 

豪邸(内装):Wrotham Park

 

ダンスホールのシーン:Eventim Apollo

 

チャールズが何者かに後をつけられ、電話ボックスに入るシーン。
:Maughan Library入口(ロンドン)

 

 

 

あらすじ

ネタバレ注意
映画は、何度か観ていたが、ロケ地を紹介のため、改めてNetflixで視聴する。

 

遺族の面々=容疑者
(被害者:アリスティド・レオニデス 大富豪 毒殺される)
・イーディス・デ・ハヴィランド:レオニデスの前妻の姉 もぐらを銃で退治!?
・ブレンダ・レオニデス:後妻 ラスベガスの元ダンサー
・ローレンス・ブラウン:家庭教師
フィリップ・レオニデス:長男 ソフィアの父 父に資金援助を申込む
・マグダ・レオニデス:フィリップの妻 売れない女優
・ロジャー・レオニデス:次男 家業を継ぐが、失敗。
・クレメンシー・レオニデス:次男ロジャーの妻 毒の専門家
ソフィア・デ・ハヴィラン:レオニデスの孫 チャールズの元恋人(ヒロイン)
・ユースティス・レオニデス:レオニデスの孫 引きこもり
・ジョセフィーン・レオニデス:レオニデスの孫 バレエと探偵小説好き
・ナニー(乳母):ジョセフィーンの乳母

ジョセフィーン転落事故
ツリーハウスからジョセフィーンが転落し、怪我を負う。
ツリーハウス用の縄梯子に細工⇒細工に使われたはさみ⇒ローレンスが使用
ローレンスとブレンダのラブレター ⇒ 2人は愛人関係?
⇒後妻ブレンダ、家庭教師ローレンスは、レオニデス殺害の容疑者として逮捕。

ナニー殺害
ナニーが、ココアを飲み毒殺される。
ココアは、ソフィアがジョセフィーンのために部屋に運ぶ。
(ジョセフィーンは、ココアが嫌いなため飲まず。)
※ジョセフィーンは、ナニーが自分のノートを盗んだと疑っている。

真相を知ったイーディス
イーディスは、ジョセフィーンのノートを読み、事件の真相を知る。
ジョセフィーンは、イーディスに誘われ外出。
イーディスは、罪をかぶるため、チャールズ宛てに手紙を書き残す。

・誤認逮捕された、ブレンダとローレンスを救うため、
・ジョセフィーンの将来を案じて、
・一族の名に泥がつかぬために…

イーディスは、ジョセフィーンを道連れに転落死(自殺)する。
~終~

 

感想

バカな人間は嫌い、と言う(書く)ジョセフィーン。
亡くなったレオニデスの口癖は、「役立たずは戦争で死ねばいい」。
ジョセフィーンは、祖父レオニデスを憎み、殺害してしまうが、二人は似たもの同志。
ジョセフィーンは頭の良い子だったが、何故レオニデスは彼女を嫌ったのか?
ソフィアを溺愛しすぎたからなのか?
孫に対し、本当に醜いと思っていたのだろうか?
それとも、孫の残忍さに気づき、心が醜いと嫌ったのだろうか?

今では、サイコパスな少女が登場する作品は、色々見つかるだろうが、1949年の推理小説で描かれていたというのは、凄いことだと思う。
作者本人も、自身の最高傑作と評していたようだ。

 

主人公が乗っていたのは、Bristol 405(えんじ色)。
車は詳しくないが、車の顔が可愛かったので印象に残っている。