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映画やドラマの撮影地の紹介+レビュー

ロスト・ドーター The Lost Daughter (2021)

The Lost Daughter: Complete Screenplay (English Edition)

Wikipediaよりあらすじ抜粋

レダ・カルーソはバカンスでギリシャにある海辺の町を訪れていた。レダがビーチでのんびりしていると、そこに子連れの女性(ニーナ)がやって来た。娘と接するニーナの姿を見た瞬間、レダの脳裏に若い頃の暗い記憶が不意に蘇ってしまう。その記憶には母親としての使命を全うできなかったという悔恨が纏わりついていた。

 

以下ネタバレあり

 

 

 

【原作】La figlia oscura

La figlia oscura

イタリア人作家、エレナ・フェッランテの小説「La figlia oscura」が原作。

エレナ・フェッランテは、映画化にあたり女性監督を条件にしたと言われている。

 

 

【監督】マギー・ジレンホー

監督は、名女優マギー・ジレンホール。(弟:ジェイク・ジレンホール)デビュー作。

主演は、これまたイギリスの名女優オリヴィア・コールマン

 

 

【映画】雨の朝巴里に死す

主人公が映画館で観ていた映画は、1954年の“ The Last Time I Saw Paris”。

エリザベス・テイラーが演じるヘレンは、母親としての自覚がない奔放な女性。

映画のレダと重なる部分がある。

それにしても、エリザベス・テイラーの完璧すぎる顔!

 

 

【ロケ地】スペツェス島

 
 
 
 
 
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撮影は、ギリシャのスペツェス島のZogeria beach。

原作は、イタリアが舞台だが、映画ではアメリカという設定に変更予定だった。

しかし、パンデミックによりアメリカでの撮影を断念し、ギリシャでの撮影に。

 

 

 
 
 
 
 
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(ネタバレあらすじ)

 

主人公:レダ・カルーソ

アラフィフの大学教授 著名な翻訳家

ギリシャの島で、1人でバカンス。

ビーチでくつろいでいる時に、ある母親(ニーナ)と娘に目が留まり

過去の自分と重ねて眺めるようになる。

 

迷子騒動

同じビーチにいたニーナの3歳の少女が行方不明になる。

皆で探し回るが、なかなか見つからない。

レダも捜索に加わると、偶然少女を発見し、ニーナの元へ連れて行く。

ニーナから、娘が見つかった後、今度は娘の大事な人形が消えてしまったと

相談される。

 

人形

ニーナの娘を皆が探す中、レダは密かに人形を盗んでいた。

その人形は、レダの娘が幼い頃に持っていた人形に似ていた。

レダは、部屋で人形遊びをはじめる。

 

ニーナの不倫

レダは、ニーナがリゾートで働くウィルと不倫しているのを目撃。

その後、ニーナから支配的な夫の話を聞かされる。

その後も人形の捜索は続き、チラシも貼られ、報酬も付けられた。

 

レダの告白

レダは、市場で会ったニーナから娘たちのことを聞かれ

過去に娘たちを捨て、3年間元夫と母親に育児を任せていたことを告白する。

そして、自分が仲間の教授と不倫していたことを思い出す。

 

ニーナの来訪

ウィルからニーナとの不倫のために部屋を貸して欲しいと頼まれたレダ

レダは、ウィルにニーナから話を聞きたいと話す。

ニーナは、部屋の鍵を借りにレダの部屋を訪れる。

ニーナはレダに、鬱状態であると話し、子育ての苦しみについてたずねると

レダは、自分は利己的で母性が無い母親だと告げ、隠していた人形を返す。

激怒したニーナは、帽子につけたかんざしででレダの腹部を刺し、立ち去っていく。

 

ラスト

レダは、荷物をまとめ部屋を出て、海に向かう。

腹部の痛みに耐えながら歩き、浜辺で倒れこむ。

翌朝、レダは浜辺で目覚め、娘に電話をし、元気だと伝える。

偶然、手元にあったオレンジを、娘たちの幼い頃そうしたように

蛇のように皮を剥いていく。

~おわり~

 

 

 
 
 
 
 
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(個人的なみどころ5点)

 

オリヴィア・コールマンの表情

育児ノイローゼからの不倫

・見た目好青年には要注意

・善き妻善き母にならなくなっていい。(ぺこぱ風)

・刺すスピードでお里が知れる

 

 

一般的な美人ではない女優さんだが、表情の演技が上手い。

「ブロードチャーチ〜殺意の町〜」の時も(圧が)凄かった。

怒る+悲しむ+失望がまざった悲哀あふれる表情は見事。

観る側に、色々な感情を伝えてくるので、同じシーンでも解釈が変わってきそう。

 

育児(ノイローゼ)から、私も何度も逃げたくなった。

会社で仕事をしている時が、大切な一人の時間になっていた。

だからといって不倫はダメだが、現実逃避したい気持ちはじゅうぶんわかる。

ただ、3年は長い。長い分、大きく重い負い目があったのだろう。

 

爽やか好青年のウィル。

現実でも、爽やか好青年ほど闇があったりするので要注意。

強面な男の妻と不倫をし、ちゃっかり部屋を借りたいと頼んできた時は、

やっぱり見た目好青年は要注意だなと呆れていた。

 

子供を産んだのだから、母親なのだから、愛する人の妻になったとはいえ

皆が皆、善き妻善き母になれるわけがない。

料理や掃除が苦手、というように、育児が苦手な母親もいる。

母親なのだから、子供のために何でも耐えろ、というのも間違っている。

 

ラスト、激怒したニーナは迷いなくレダを刺していた。

一瞬でレダの腹部を刺す姿に、やはりあのファミリーの一員なのねと

納得してしまった。

攻撃の方法として、躊躇なく人を刺せる人って、普通いない。

 

ずっしりと重みのある作品に、体力はかなり奪われたけれど

ラストで少しだけ救われた。

ラストのレダの笑顔を見て、彼女のおなかにたまった憑き物が

ニーナに刺されて破壊されたのかもと想像していた。

 

 

そして、3月のアカデミー賞

授賞に期待大!

 

 
 
 
 
 
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