元CIA職員のエドワード・スノーデンが、アメリカ国家安全保障局の機密事項を『ガーディアン』誌暴露した“スノーデン事件”を名匠オリバー・ストーン監督が描いたヒューマン・ドラマ。
以下ネタバレあり
出演料全額寄付
スノーデンを演じた ジョセフ・ゴードン=レヴィットは、ACLUプロジェクトに出演料を全額寄付しています。
リンゼイ・ミルズ(本人)も出演
スノーデンがリンゼイと初めて出会うカフェのシーンに登場しています。
リンゼイに会う直前、カフェに入ってくる赤い服を来た女性がリンゼイのようです。
原作
『Time of the Octopus』アナトリー・クチェレナ著(ロシア人弁護士)
『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』ルーク・ハーディング著
攻殻機動隊ファン
スノーデンとリンゼイの出会いのきっかけは、「攻殻機動隊」ファンだったこと。
攻殻機動隊の内容を知っていると、スノーデン事件と重なる部分があるようだ。
スノーデンは、日本で働いていたらしく、例のごとく日本人だと失笑してしまう日本のシーンもあります。
ヘンテコ和風インテリアな部屋で言い争う二人。
シリアスなシーンなのに、インテリアにばかり目がいき、話が入らず。
スノーデンを拒絶し、簾(なふすま)をシャっと閉めるシーンがお勧め。
ハンク・フォレスターのモデル
ニコラス・ケイジが演じるハンク・フォレスターは、架空の人物という設定だが、モデルは、元NSAで内部告発をしたウィリアム・ビニーだと言われている。
2015年、彼に関するドキュメンタリー映画「A GOOD AMERICAN」という作品が公開されています。
【ロケ地】パーティーシーン
Evangelische Akademie Tutzing(ドイツ)
【ロケ地】THE MIRA
香港でのスノーデンの滞在ホテル:ザ・ミラ香港
【ロケ地】ハーバー グランド 九龍
ホテル・ロビーのシーン(記者たちが待ち構えているシーン)
感想
Netflixの自分好みの作品は、ほぼ見尽くしていたが、この作品があった!と朝から鑑賞。
また、ジョセフ・ゴードン=レヴィット・ファンとしても、見逃してはいけない作品だった。
映画を観て思い出したのは、大好きな映画「エネミー・オブ・アメリカ」(1998)。
かなり重なる部分があり、驚いた。
主人公を演じるウィル・スミスが、NSAから偵察衛星や盗聴等ありとあらゆる方法で追い詰められていく。
実際もああなのだと、ゾッとさせられた。
銀行家を泥酔させ、故意に飲酒運転させ、こっそり通報し逮捕となったところで取引を持ち掛けるというシーンがあったが、実際にあった出来事のようだ。
テロ防止のため、という免罪符をかざしながら、何でもありの状況。
ドローン誤爆も、ゲーム内での話のようだった。
スノーデンは告発したが、黙って辞め、その後ドラウマになり苦しんでいる人も大勢いるのではないかと想像していた。
コロナ渦になり、より一層、デジタル化が進み、プライバシーゼロ社会になってゆくのだろう。