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ナイン・パーフェクト・ストレンジャー NINE PERFECT STRANGERS (2021) 全8話

Nine Perfect Strangers

Amazonプライムより抜粋
健康と”新しい自分”を求める人々が訪れる高級ウェルネスリゾート「トランクイラム」に、様々な事情を抱える9人の男女がやってくる。
彼らを癒してくれるのはミステリアスな経営者マーシャ。
だが、10日間の滞在が進むにつれ、マーシャの型破りなプログラムは不安定な9人をますます混乱させていく。

以下ネタバレあり

目次

 

原作

Nueve perfectos desconocidos / Nine Perfect Strangers

原作は、リアーン・モリアーティの2018年の同名小説。
様々な事情を抱えた9人が、Masha(マーシャ)という名前の謎のロシア人女性が経営するTranquillumHouse(トランクイラム・ハウス)と呼ばれる施設で行われる10日間の「心と体のトータル・トランス・フォーメーション・リトリート」と呼ばれる高額な体験プログラムに参加する。
プログラムを通じ、彼らはそれぞれが抱える内面の闇と向き合っていく。
登場人物の名前や設定はほぼ同じのようだが、施設内で行われたプログラムは、原作とはかなり違っているようだ。(じゃがいもの袋のサック・レースやヤギの狩猟、剣道なども無く、もう少し精神的に追い詰められるプログラムになっている。)

 

メリッサ・マッカーシーの家族

 
 
 
 
 
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メリッサ・マッカーシーが演じるフランシスが、お金を奪われた詐欺師のポール役には、彼女の実際の夫で、俳優・映画監督のベン・ファルコーンが演じている。
フランシスの子供時代を演じたのは、彼女の実の娘であるヴィヴィアン・ハルコーン(2007年5月生まれの長女)が演じていた。

映画「サンダーフォース -正義のスーパーヒロインズ-」に出演した時も、娘のヴィヴィアンが少女時代を演じている。

 

【ロケ地】Soma Byron Bay

 
 
 
 
 
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映画では、施設があるのは、カリフォルニアのCabrilloという設定だったが、実際の撮影は、オーストラリアのバイロン・ベイにあるSOMA BYRON

 

登場人物(ネタバレあり)

 
 
 
 
 
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マーシャ・ドミトリチェンコ(中央 ニコール・キッドマン
ウェルネスリゾート「トランクライム」の創設者
ロシアにいた頃に、目の前で娘を交通事故で亡くす。
現在、ストーカー被害にあっている。

フランシス(中央 メガネ姿の女性 メリッサ・マッカーシー
小説家 新作を酷評される。
オンラインで知り合ったポールという詐欺師にお金をだまし取られる。

ナポレオン・マルコーニ(左から5人目)
高校教師
妻:ヘザー 娘:ゾーイと共に参加  息子ザックを自殺で亡くす。
その日に限って、自分が二度寝し、息子を起こさなかったのが死の原因だと悔やむ。

ヘザー・マルコーニ(左から4番目)
ナポレオンの妻
息子の死から立ち直れず、夫婦関係も冷え切っている。

ゾーイ・マルコーニ(左から2番目 小さい画像)
マルコーニ家の長女。亡くなったザックとは双子。
彼が自殺した時に、喧嘩していたことを悔やんでいた。

ラース・リー(右から3番目)
真の目的を告げずにプログラムに参加した男性。
同性愛者で、恋人と別れたばかり。
実は、この施設で亡くなった男性の遺族から調査を依頼されていた記者。
(原作では、弁護士の設定。)

ベン・チャンドラー(右端)
妻のジェシカが宝くじの高額当選をしたことで、仕事を辞め、やる気を失う。

ジェシカ・チャンドラー(左端)
ネット依存症のインフルエンサー
高額宝くじに当選するが、夫婦でふわふわとした目標の無い日々を送っていた。

カーメル(左から6番目)
浮気性の夫が、若く美しい女性と再婚し、娘も義母に懐いている。
若い美しい女性を見ると、怒りがこみあげてくる。
過去に、夫とマーシャが不倫をし、マーシャを襲った経験がある。

トニー(右から4番目)
アメリカン・フットボール選手。試合中の大怪我で、引退する。
ドラッグ依存症。

ヤオ(右から2番目)
「トランクライム」のスタッフ。マーシャの右腕の男性。
同僚のデライラの恋人。

デライラ(左から3番目)
「トランクライム」のスタッフ。
マーシャと恋人のヤオの関係に苦しんでいる。(三角関係?)

 

※以下、ラストネタバレ

ラスト(フラッシュフォワード

カーメル
・マーシャに夫と不倫される。
・(過去)マーシャ襲撃犯
・(現在)マーシャへの脅迫・ストーカー
過去カーメルは、舞台の裏方として小道具やメイク等の技術を生かし、男性に変装し、マーシャを襲撃。⇒逮捕から逃れる。
今回、マーシャを直接脅す際も、同じ(不気味な)白いカラコンを使用する。
マーシャはカーメルに謝罪。
カーメルも自分の罪と向き合い、「過去を捨てる。」と決める。
フラッシュフォワードでは、集団療法のセッションを行う側になっている。

ヤオ&デライア
デライアは、施設を脱走し、警察へ。⇒マーシャ逮捕。
その後、2人が平和部隊でのボランティア活動に参加している様子が映る。

ジェシカ&ベン
ジェシカの究極の夢は、事業を立ち上げ、ガール・ボスになりたいと語る。
ベンも仕事をしたいと考えていた。
フラッシュフォワードで、2人は「トランクライム」の運営者になっている。
(宝くじの賞金で、運営していくのだろうと想像。)


ラース
恋人のレイと復縁し、子供を持ちたいと語る。
フラッシュフォワードでは、レイと復縁し、子供を抱きミルクを与える姿が映る。
雑誌「THE NEWYORKER」で、ラースが書いたマーシャの記事が特集されている。


マルコーニ家
3人は、マーシャのLSDカクテルを飲み、ザック(の幻覚)と再会する。
ザックは、自殺は3人のせいではないと告げる。
3人は、ザックの死を悲しむことを終え、先に進もうと決心する。
フラッシュフォワードでは、妻ヘザーが運転し、3人とも穏やかな表情をしている。

トニーとフランシス
お互いを受け入れた2人は、独断で施設を出ようとするが車が見つからず、結果、皆と部屋に閉じ込められる。
マーシャ逮捕後、2人は計画通りにフォーシーズンズで食事をとり、フランシスは、新作のアイデアをメモし続ける。
フラッシュフォワードでは、2人はトニーの疎遠だった子供と愛犬と共に過ごしているシーンが浮かぶ。
フランシスの新作「Nine Perfect Strangers」という本が出版される。

マーシャ
マルコーニ家のセッションを行い、ついに娘タチアナ(の幻覚)と再会する。
デライアの通報により、警察に逮捕される。
フラッシュフォワードで、ベンの黄色いランボルギーニに乗り、運転している。
隣には、亡くなった娘の姿が。幸せそうな笑顔のマーシャ。
ダッシュボードには、フランシスの新作「Nine Perfect Strangers」が置かれていた。

~おわり~

 

 

映画の内容は、どこまでが本当の出来事だったのか?と考えさせられてしまうラストになっている。

全てが、フランシスが書いた小説の内容そのままなのか?
それとも、フランシスは体験を基にした小説は書くが、映画で観た内容とは違うストーリーになっており、その内容は不明ということなのか?
または、最後のシーン、特にフラッシュフォワードは、フランシスが小説の中で、皆の将来がこのように幸せであってほしいと願って描いたものなのか?

私は素直に、全て現実だと思いたい。
皆が悩みを克服し、ハッピーエンドの作品だと思いたい。

マーシャのラストを見ると、逮捕後どうなったのか?⇒やはり非現実?と思うが、そもそもがお金持ち⇒釈放⇒執行猶予付きの判決を受け、「トランクライム」は、ジェシカとベンに引き継ぎ、ランボルギーニをゆずってもらい、新たな人生をスタートしたと解釈した。
薬がなくても、心の中には笑顔の娘がいて、自分のそばでいつも見守ってくれていると考えられるようになったのだろう、と。

たとえ、この解釈が間違っていても、私はそう思い続けていたい。

 

 
 
 
 
 
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