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幸せの答え合わせ Hope Gap (2019)

幸せの答え合わせ(字幕版)

WOWOWより抜粋

イギリス南部、海辺の町シーフォード。この地で暮らすエドワードとグレースは、間もなく結婚29周年を迎える熟年夫婦。無口でおとなしい性格のエドワードは、強引なところのある妻の言い分を長年黙って受け入れてきたが、息子のジェイミーが久々に帰省したある日、ついにグレースに別れを告げると、家を出て行ってしまう。思いも寄らぬ事態にグレースは動転して怒りを爆発させ、ジェイミーは彼女をなだめるのに苦労するはめに。

以下ネタバレあり

目次

 

原作「The Retreat from Moscow」

The Retreat from Moscow: A Play About a Family

1999年に初演された監督ウィリアム・ニコルソンの戯曲「The Retreat from Moscow」が原作。
第58回トニー賞3部門にノミネートされている。
監督が、33年連れ添った両親の離婚をもとに書いた作品。

 

ロケ地 シーフォード駅

Seaford Station
アクストン家の最寄り駅

 

ロケ地 アクストン家

アクストン家
シーフォード モーリス・ストリート沿い

 

ロケ地 シーフォード・ミュージアム近辺

Seaford Museum近辺
海辺の丸い建物が映るシーンがあるが、これはシーフォード・ミュージアムの建物。公共トイレ前あたりで、父子で話すシーンがある。

 

ロケ地 慰霊碑

Doncaster Cenotaph
母グレースが1人で歴史イベントに参加しているシーン。

 

ネタバレあらすじ

結婚29年目の夫婦
夫:エドワード・アクストン (元高校教師)
妻:グレース ・アクストン (詩集 編集・出版)
子:ジェイミー・アクストン (社会人)
口数少ない夫と、口の達者な妻。
波風立てたくない夫は、妻の言いなりの生活を送っていたが、息子が独立し、トゲトゲしい口調の妻との二人きりの生活にうんざりしていた。

息子の帰省
エドワードからの連絡で、久々に帰省したジェイミー。
3人での食事中も、グレースは夫に厳しい口調で怒り出す。
エドワードは、「家を出る。」と言い、私物をスーツケースにつめていく。
実は、エドワードは生徒の母親と不倫をしていた。

父の思い
グレースは、やり直したいと夫に訴えるが、エドワードの気持ちは変わらない。
息子も、父が29年間妻のために努力と我慢をしてきたことを知り、父の考えを尊重することに。
夫への怒りと絶望で、気力を失くした母親の様子を心配するジェイミーは、毎週末、実家に帰るようになる。

弁護士事務所
グレースと直接会うことを避けてきたエドワードだが、グレースから「会わなければ、離婚手続きにサインをしない。」と言われてしまう。
2人は弁護士事務所で再会することに。
グレースは、怒りを抑えられないまま、エドワードを罵倒し、話し合いは決裂。

グレースの葛藤
離婚という現実を受け入れられないグレースは、1人崖の上に立ち尽くす。
ジェイミーは、母が自殺をするのではと心配になり、優しく言葉をかけ抱きしめる。
その後、グレースはエドワードが暮らすアンジェラの家へ向かう。
エドワードの姿を見たグレースは、無断で家に入り、エドワードに嫌味を言いはじめる。
アンジェラが現れ、彼女から「昔は3人が不幸だったけれど、今は1人だけ。」と言われ、黙って立ち去る。

再出発
グレースは、アンジェラの言葉で我に返り、1人での再出発を決意する。
いのちの電話のボランティアを始め、詩集の編纂も再開。
ジェイミーは母の為に詩集のウェブサイトを立ち上げる。
そのサイトで悩み事を検索すると、その悩みを癒す詩が紹介される。
~おわり~

 

グレースは、以前からあのような状態だったのだろうか?
歳を取ってより一層言葉がきつくなったのだろうか?
あのように攻撃的な会話しか出来ない人と、死ぬまで一緒に暮らすと思ったらうんざりするだろう。
更年期障害等の病気が原因だったら、少し気の毒ではあるが、今回は完全にエドワードに味方しながら観ていた。
夫婦間でもアンガーマネジメントは必須。

3人の幸せを願いながら観終えました。