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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore (2022)

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(吹替版)

Wikipediaより抜粋
ニュート・スキャマンダーは調査に訪れた先で、心清き者にひざまずく習性を持つ魔法動物「麒麟」と出会う。麒麟はニュートの目の前で出産するが、その時突然現れた魔法使いたちによってその麒麟は殺され、子供の麒麟は連れ去られる。ニュートは、殺された麒麟の傍らに子供がもう一匹生まれているのを見つけ、引き取る。

以下ネタバレあり

ファンタビの大ファンで、好きすぎて前2作のブログ記事は書いていなかったが、今回は、勢いのまま記事を書いてみます。
ピケットやニフラーの人形を鞄に忍ばせて外出することがあります。寮はハッフルパフ(のつもり)です。

 

魔法生物

個人的には、ハリー・ポッターの頃から、登場人物よりも魔法生物に感情移入し続けていた。ヒッポグリフのバックビークが殺されそうになるシーンは、いまだ苦手。
逆にウクライナ・アイアンベリーをグリンゴッツから解放させる場面は、シリーズの中で一番盛り上がる。ガラスのドームを突き破る瞬間はガッツポーズだ。
ファンタビでは、もちろんテディ(ニフラー)とピケット(ボウトラックル)が大好きで、今回も二匹が大活躍してくれるのがたまらない。ニュートが中国で手に怪我をした後、ピケットも同じように手に包帯を巻いていた。何たる可愛さ!結婚式のシーンでも、ニュートの蝶ネクタイに似たネクタイをつけている。何でもニュートの真似をしたいらしい。
バンディが連れていた2匹のニフラーは、前作「黒い魔法使いの誕生」の時に登場した赤ちゃんニフラー。今回は少し成長している。
そして、マンティコアというザリガニ+サソリに似た魔法生物が初登場。彼らの攻撃から身を守るための方法が、実にコミカル。

 

中国・天子山

映画冒頭、ニュートは、中国の天子山に麒麟を探しに行っていた。
滝は、中国とベトナムの国境に位置する徳天瀑布 (バンゾックの滝)をベースに作られたという。撮影用の滝のセットには、世界に10台しかない巨大なポンプが水を汲みあげていたという。

北欧の至宝 マッツ・ミケルセン

ジョニー・デップにかわり、ゲラート・グリンデルバルドを演じたマッツ・ミケルセン。個人的には、ジュード・ロウ演じるダンブルドアの親友という設定ならば、至宝のほうが合っている気がしていたので大満足。
冒頭のシーンのセリフでもわかるが、グリンデルバルドはマグル達をけだもの呼ばわりし、最終的にマグルの世界を焼き尽くす(根絶する)のが目的だとわかる。その第一歩として、魔法界の指導者選挙に立候補するといった展開。確かに、若いころの2人は、魔法界だけでなく、他の世界も支配する野望を抱いていたが、ダンブルドアは過ちに気づき変わっていったが、グリンデルバルドはいまだに全世界支配を目論んでいた。そのためには手段を選ばないところが、恐ろしい。

バンティ・ブロードエーカーの活躍

バンティが登場したのは、二作目の「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」で、ニュートの助手として留守中に魔法生物たちのお世話をしているという短いシーンだった。とても可愛らしい女性で、ニュートに好意をもっているのも明らかだった。
映画では描かれていないが、公式な設定としては、「幻の動物とその生息地」のサイン会に出席したバンディが、著者のニュートン・スキャマンダーに夢中になったのが、助手になったきっかけのようだ。
今作では二作目と違い、バンディ大活躍!で、とても嬉しかった。

殺し屋マグル!

ダンブルドア・チームの一員に選ばれたジェイコブは、ダンブルドアから(芯の入っていない=魔法は使えない)杖を渡される。あくまで魔法使いのふりをする小道具だったと思う。
しかし、クイニーのためになんとグリンデルバルドに「彼女を返せ!」と杖を突きつけてしまうジェイコブ。魔法界でそんなことが出来るのは誰一人いないが、ジェイコブの正義感・クイニーへの愛から、それが出来てしまう。
グリンデルバルドを放免するシーンでも、マグルであるジェイコブだけが「そんなのありかよ。おかしいぜ。正義じゃない!」と言い、グリンデルバルドを“人殺しだ”と断言していました。正義感があり、正直に本当のことを言えるジェイコブは、貴重な存在でした。
その後のシーンで、日刊預言者新聞に“MURDEROUS MUGGLE!”(殺し屋マグル!)と一面にジェイコブの記事が掲載されていました。この新聞欲しい!

麒麟

心清き者にお辞儀をすると言われている魔法動物「麒麟」。あの首の長いキリンとは外見は異なり、ドラゴン+馬という外見だという。映画に登場した子供の麒麟は小鹿のような姿。
自分が次期指導者としてえらばれるために、麒麟を利用しようとしたグリンデルバルドだが、もくろみが外れ、本物の麒麟が別の人物にひざまずく。
この麒麟のお辞儀の姿が実に可愛らしくて、何度も観返してしまった。

ねたばれあらすじ

マグルの喫茶店
アルバス・ダンブルドアは、ゲラート・グリンデルバルドとマグルの喫茶店で落ち合う。グリンデルバルドは、全ての世界を支配するという若いころからの野望を今も叶えようと考えていた。ダンブルドアは、血の誓いをたてた理由を、「君を愛していたからだ」と説明しながらも、若気の至りで過ちだと言うが、グリンデルバルドは聞く耳を持たない。

双子の麒麟誕生
1932 年の中国の崑林、ニュート・スキャマンダーは、麒麟の出産に立ち会っていた。すると、クリーデンス・ベアボーンが率いるグリンデルバルドの従者らが現れ、麒麟の母親を殺害し、生まれたばかりの赤ちゃん麒麟を誘拐する。グリンデルバルドは、予知能力を持ち、心清き者にひざまずく習性を持つ麒麟を利用しようと考えていた。
ニュートは、クリーデンスらが去ったあと、双子として生まれたもう一匹を救出する。

チーム結成
アルバス・ダンブルドアは、グリンデルバルドの世界征服計画を阻止するため、ニュート、ニュートの兄テセウス、ユーラリー・“ラリー”・ヒックス 、ユスフ・カーマ、ジェイコブ・コワルスキー、ニュートの助手であるバンティの6人をメンバーにする。
まずは、ユスフ・カーマをスパイとして、グリンデルバルド側に忍び込ませ、メンバーはドイツ・ベルリンへ向かう。

グリンデルバルドは無罪に
ニュートは、指導者アントン・フォーゲルにダンブルドアからの助言とを伝えるが、グリンデルバルドの息のかかったフォーゲルは、証拠不十分のためグリンデルバルドの全ての嫌疑について赦免し、指導者への立候補を認めてしまう。
テセウスが阻止しようとするも、グリンデルバルドの信奉者らにテセウスは捕まってしまう。

オットーの革製品の店
バンディは、ニュートの鞄を持ち、ベルリンにある革製品の店に入る。
この鞄は預けられないが、同じものを半ダース、2日後に欲しいと注文する。
バンディの持つ鞄の中には、麒麟が入っていた。

クリーデンスとの接触
ベルリンの通りを歩いているダンブルドアを、クリーデンスが追っていた。
ダンブルドアは、クリーデンスにグリンデルバルドは、君の憎しみに火をつけるために嘘をついたと説明。ダンブルドア達は、クリーデンスの存在を知らなかったと言い、苦しかっただろうと謝罪し、立ち去っていく。

アークスターク牢獄
ニュートは、兄テセウスを助けるため、アークスターク牢獄へ向かう。
牢番に杖と、テディ、ピケットを預け、テセウスを探しに、牢獄の中へ。
ニュートとテセウスは、巨大なマンティコアに襲われながらも、テディとピケットと共に、牢獄から脱出する。

暗殺未遂
ラリーとジェイコブは、ドイツ魔法省の大広間に忍び込んでいた。
グリンデルバルドと同じく、指導者に立候補しているヴィセンシア・サントスが狙われていることに気づいたラリーは、暗殺を阻止。
ジェイコブは、クイニーを取り戻すため、グリンデルバルドに近づき、「彼女を返せ。」と杖をかまえる。それを見たノルウェーの魔法大臣が「暗殺者だ!」と叫び、現場は大混乱。ラリーは魔法を使い、ジェイコブと共にその場から消える。

ブータン
ブータンで、次期指導者を決める儀式が行われる予定のため、メンバーらはバンディが用意した同じ鞄を持ち、ブータンへ向かうことに。到着するとすぐに、グリンデルバルドの信奉者らに追われることになる。
ジェイコブはクイニーと再会し、思いの丈を伝えるが、すぐにグリンデルバルドの手下に捕まってしまう。

麒麟の儀式
指導者を選ぶ儀式がはじまると、グリンデルバルドに操られている麒麟が、グリンデルバルドを選ぶ。
フォーゲルから公に次期指導者に認められたグリンデルバルドは、ジェイコブに貼り付けの呪文をかけ、マグルとの戦いを宣言する。
しかし、クリーデンスが「グリンデルバルドは嘘をついている」と言い、麒麟は死んでいると訴える。

本物の麒麟
ニュートは、バンディから受け取った鞄を開け、本物の麒麟が現れる。
英国の魔女が激怒し、フォーゲルに詰め寄り、選挙をやり直すよう命令する。
麒麟は、ゆっくりとダンブルドアに近づき、丁寧にお辞儀をする。
ダンブルドアは「この場にもう一人ふさわしいものがいる。」と麒麟に伝えると、麒麟は、サントスの前に行き、お辞儀をする。時期指導者は、サントスに決定する。

ダンブルドアvsグリンデルバルド
グリンデルバルドが、麒麟を殺そうとしていることに気づいたクリーデンスが彼の前に立ちふさがる。クリーデンスを助けるため、アバフォースとアルバス・ダンブルドアの2人が同時に保護の呪文を放っていた。最終的に血の誓いの鎖が切れて小瓶が割れ、2人は血の誓いから解放される。

ラスト
アバフォースは、クリーデンスを息子として受け入れ、家へ連れて帰る。
ジェイコブとクイニーは、ジェイコブのベーカリーショップで結婚式を挙げることに。ティナも結婚式に出席し、ニュートと再会を果たす。
ダンブルドアは、幸せそうな様子を通りの向かいから眺め、ニュートに感謝をしながら立ち去っていく。

~おわり~


感想

ハリポタからのファンで、今回も大満足な内容だった。
今回、残念だったのは、新しく登場した魔法生物ワイバーンの姿がよく確認できなかったこと。じっくり見てみたい!
マンティコア(母)の全体像は、映画ではよくわからなかったが、書籍で確認でき満足している。

ハリポタ時よりも古い時代の設定のため、ホグズミード村の昔の風景などもチェックしていた。ベルリンに行く時に乗る魔法特急の内装も、学生が乗るホグワーツ特急と比べ、上品な大人のインテリアで素敵だった。


個人的には、生真面目なテセウスと彼と正反対なラリーが、今後恋に落ちるのではないか?と勝手に予想。
新作を観たばかりだが、もう次回作について考えている。
いったいいつになるだろうか?