ろう者の少女アリスが、聖母マリアの出現を体験し、突然耳が聞こえ話しが出来るようになる。落ちぶれたジャーナリストのジェリーは、再起をかけ町に残りアリスの取材を続けていく。奇跡が起こる反面、少しずつ奇怪な出来事も起こり始めていく。アリスが見ているのは、本当に聖母マリアなのだろうか?
以下ネタバレ注意
原作「奇跡の聖堂」
ジェームズ・ハーバートの小説「奇跡の聖堂」"SHRINE"(1983)が原作。
イギリスの地方新聞に勤めるフェンは、ある晩、少女が教会の墓地に入って行くのを目撃する。不審に思ったが彼が後を追っうと、少女は大きな樫の木の下へ行き、一言つぶやいて意識を失った。だが、その少女アリスは実は聾唖者だったのだ。翌日の新聞で報じられたこの事件は大きな反響を呼び、奇跡を見ようと人々が押し寄せた。彼らの目の前でアリスは不治の病人を癒し、自分は聖母マリアの幻影を見たと告げる。果たして聖母が彼女の体に降臨し、この奇跡を起こしたのか?
1858年 ルルドの聖母
映画内で語られていた奇跡①。
1858年2月11日、フランス・ルルドで起きた、14歳の少女ベルナデッタ・スビルーを証人とする聖母の出現。
映画の中で、ヘイガン神父が話していたように、ベルナデットはその後、修道院に入り、外界から遮断された静かな一生を送ったと言われている。
1917年 ファティマの奇跡
映画内で語られていた奇跡②。
1917年10月13日に、3人の羊飼いの子供たちによる予言によりポルトガルのファティマに集まった群衆が立ち会う中で発生したと報告されている現象。
1981年 メジュゴリエの聖母
映画内で語られていた奇跡③。
1981年6月24日から現在に至るまで、聖母マリアが出現していると幻視者らが主張する、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部メジュゴリエにおける聖母出現。
ロケ地 教会
Martha-Mary Chapel
マサチューセッツ州Sudburyにある教会。
ロケ地 記者会見のシーン
Clinton Historical Society
ロケ地 怪しげな建物
Wayside Inn Grist Mill
映画で怪しげな建物として外観が使われていたのは、ロケ地Sudburyにある史跡。
ひとこと
ジェフリー・ディーン・モーガン目当てで観る。
B級作品ではあるが、はまり役で良かった。
残虐なシーンはあまりなく、ホラーが苦手な私でも観ることが出来た。
映画の最後に、新約聖書のマタイによる福音書第 7 章第 15節の、偽預言者への警告の言葉が映し出されていました。
アメリカでは、偽預言者等が問題になっているのでしょうか?
ともあれ、若い女性は、羊の皮を被ったオオカミにはお気をつけて。
個人メモ
イケメン発見:バチカンから派遣されたデルガード司祭役のディオゴ・モルガドさん
「The Bible」や「Son of God」でイエス役を演じています。